ごんざれふ賞2016-2017
2017-03-01 06:13
さあ皆様お待ちかね。今年もごんざれふ賞の発表です!拍手!
(半畳もない狭い部屋の中にパチパチという音が響く)
例によって例のごとく受賞資格があるのは「私」が2016/2/1から2017/2/28までの間に観た映画です。公開日がいつとか些細なことは関係ありません。ではさっそく発表です。
作品賞:
「気に入ったものならいくつでも受賞可能」なのがごんざれふ賞のいいところ。作品賞を四つも発表できるのは嬉しい限り。恐ろしいほど辻褄が合っており、信じられないほど全てのシーンが磨かれたズートピア。見方によってはホラーと受け取ることもできるかもしれません。石原某の凶悪な攻撃を見事に跳ね返したシン・ゴジラ(何度観たか聞かないでください)。おそらくあの時代を実体験した最後の世代の一人である父も感動してくれた「この世界の片隅に」。ついでに言えばこの3作品は子供も見てくれたのが親としてはうれしいところ。ラ・ラ・ランドも子供と一緒にもう一度見ようか。
主演女優賞:
のん@この世界の片隅に
市川実日子@シン・ゴジラ
エマ・ストーン@ラ・ラ・ランド
今年は作品賞に引き続き、主演女優賞も三人受賞。能年玲奈は声しかやっていないじゃないか、とかは誰も言いませんよね?(半畳もない個室の中で声だけが響く)彼女の「演技」は受賞にふさわしい。シン・ゴジラでは花森大臣とどちらか迷いましたが、やはり尾頭課長補佐でしょう。え?他に女優っていましたか?前田某と後一人誰かいた気がするけど、あれは女優じゃなくて「マーケティングのためのアイドル枠」。エマ・ストーンはとても変な顔をしている。しかしこの映画ではとんでもないブスから成功した美人女優まで見事に演じてみせる。
主演男優賞:
長谷川博己@シン・ゴジラ
サミュエル・L・ジャクソン@ヘイトフル・エイト
長谷川氏は力強かった。紅白みるとそれは監督の力量によるものだったかもしれないけど。サミュエル・L・ジャクソンはいろいろな怪演が光ったけど、一番よかったのはこれ。
助演男優賞:
オスカー・アイザック@エクス・マキナ
善悪定かではなく、とにかく静かに怖い。加えてあのキレキレダンスで見事受賞。
助演女優賞:
余貴美子@シン・ゴジラ
誰がどう見ても、内閣で一番頼りになりそう。途中で死んじゃったのと、尾頭課長補佐がいるので、残念ながら助演女優賞。
さて次は今年から新設
音楽賞:
今期の後半はシン・ゴジラのサントラをずーっと聞いていました。農民が鋤や鍬もって裸足でヤケクソの突進をしている宇宙大戦争が頭の中を駆け回る。それはラ・ラ・ランドを見るまで続きました。
Youtubeにラ・ラ・ランドのサントラを聞いている自分の姿をアップしている人がいたけど、あの気持ちわかるなあ。
さて、次は今期観た映画を眺めていて頭にちょっとでも何か浮かんだ映画です。
ちょっと言及したくなった映画:
・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー:能天気なImmortal達の陰にいた、我々のようなあまたのMortal.
・エクス・マキナ:まあなんというか男ってバカですよね。お気に入りのエロ動画から合成された顔に、あんな目で見つめられちゃあねえ。
・オデッセイ:マット・デイモンがヘルメット忘れて取りに戻る。なぜあのシーンが思い出される。
・塔の上のラプンツェル:ディズニーの覇道ここに始まる。
・レヴェナント:蘇えりし者:ディカプリオの「俺にオスカーくれよ!」という気持ちだけは痛いくらい伝わってきた。
・スター・トレック BEYOND:Mr.カトーことスールーの眉毛がくいっと上がるところ。いつも短いけどいいシーンがあるなあ。
さて、最後は「これは合わない、という映画は最初から観ないようにしているんだけど、それでも観ちゃった中で最低映画賞」です!
観てしまったなかで最低映画賞:
小学生男子の妄想映画かと想像していたら、そのはるか斜め下を行っていた。設定や理屈のデタラメさ(ちなみに人間が入れ替わるとか、酒飲むと直に会えるとかは気にしてないよ)よりも、そもそもこの映画のどこに感動できるのか。
トランプが大統領になる。この映画が大当たり。ああ、世界は謎に満ちている。いろいろな人の感想を聞くと「雰囲気で押し切る」映画らしい。トランプの「公約」の雰囲気に可能性を感じる人がいるのと同じことか。ああ、世界は謎に満ちている。宣伝を信じればこの映画の満足度は99.8%.私の映画の見方は0.2%という狭い範囲にあることだけはわかった。
今年は豊作でした。来年はどんな作品が受賞するのか今から楽しみですね。それでは1年後までさよーならー(ひらひら)
(半畳の部屋に怒鳴り声が響く。とはいっても聞こえるのは壁に耳をつけている人だけ。そんな人がいるわけもない)