21世紀のキューバ危機
2017-04-19 07:46
今のところトランプは、何をやってもうまくいかない。しかしそこに一筋の光が見えた。軍事行動を起こせば、アメリカ人はこぞって賛成するのだ。
あたぃトランプ。大統領。ヘルスケア通らなぃし、議会ともぅまくいかなぃし、みんなデモばっか。あたぃのこともぅどぉでもぃぃんだって、もぅマヂ無理と思ってた。 でもアサドにミサイルぶっ放したら、議会に賞賛サレたの。あたぃハジめて生きてるって感じた。カリアゲにも撃とうカナ
引用元:子供証券(株)さんのツイート:
これは冗談ではない。本当にそうなのだ。オバマは朝鮮半島を放っておいたが、なぜかトランプは積極的に介入しようとしてる。朝鮮半島は「中国に陸続き」という意味しかもたないと思うが、なぜトランプは積極的に発言をするのか。
三代目のデブは何を狙っているのか。彼は安寧に自分の地位を保ちたいのであれば、おとなしくしているべきなのだが。そう「合理的」に考えれば今の行動は全てはったり、ということになる。そう信じたいが、かつて自殺的かつ非合理な戦争に踏み切った国に生まれた身としては、そう楽観的にもなれない。
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さて、時を同じくしてこんな画像が話題になった。
これについて興味深いのは「これはデマだ」と一生懸命説く意見が存在することである。
明確にいえば、薄く見えるビルは実在しますが黎明通り付近ではないし、そもそもハリボテではないということです。よって、拡散されている情報には「黎明通りの写真だ」と「ハリボテだ」のふたつのデマが含まれています。
そもそも、建築技術的に高層ビルのハリボテを作るのは、極寒で強風が吹く北朝鮮の気候において不可能なことです。
元ネタになってしまった薄いビル群ですが、それはマンション群で、平屋の施設や民家を囲むように建てられています。そういう建てかたは北朝鮮で珍しい事ではなく、あらゆる場所にあることが「Google Maps」でも目視できるかと思います。もうひとつ付け足せば、薄く見えるだけで日本の団地のマンションレベルの厚さはあります。引用元:北朝鮮のビルはハリボテなのか? 実際に北朝鮮に行ってビルを調べてみた結果 → デマでした | 世界を旅するガイドブック Photrip フォトリップ
まあそうですね。その通りなんですけどねえ。こうした弁護の声に今ひとつ力がないのは
・平屋の施設を囲む理由は何か?
・仮に一方向から吹いてくる風などから施設を保護するためだとしたら、なぜ広い通り側に「よく見える面」が向いているのか?その理由なら「コ」の字が全て同じ方向を向いていないとおかしい。
・韓国が侵攻してきたときの防弾壁という理屈も同じ理由で納得できない。
というわけで、私が知りたいのは「なぜがんばって擁護するのか」という点。
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もう一つ。例によって軍事オタクは騒ぎたくてしょうがない。なんちゃらクラスタという人の意見はよく目にするが、あたりまえのことを持って回った言い方で書いているだけで極めて退屈
NHKはパレードに出て来たSLBMや北極星2号を強調してるけど、新型ICBMの衝撃が分かってないのかな・・・
引用元:JSFさんのツイート: "NHKはパレードに出て来たSLBMや北極星2号を強調してるけど、新型ICBMの衝撃が分かってないのかな・・・"
「スコットランドの羊」式のロジックで言えば、
「北朝鮮の軍事パレードに、従来見られなかった形の車両と少なくともTV画像に映る側からは円筒形に見えるものが確認された」
だけなのだが「新型ICBM」とはしゃぎたくてしょうがないらしい。
昔から軍事オタクというのはとにかく「これはおおごとだ」と騒ぐ。「これがオオゴトだ、とわかる自分って素敵」とか思いたいのだろうと推測している。まあ趣味とはそうしたものだ。
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というわけで、役に立つ情報1割、役に立たない情報9割なのは、どの世界でも同じ。擁護したい人たちがいかに弁舌を振るおうとも、コの字型のビルの写真には圧倒的な説得力がある。こういう情報自体が誰の手にもはいる世の中というのはとても興味深い。