未来のAndroid
2017-05-11 07:31
Swiftが最初にアナウンスされたとき「Objective-Cと混在できるなら安心だ」と思った。
それから書くプログラムはほとんどSwift.最近ようやく自覚がでてきたのだが、Swiftでプログラムを書くと、使っているAPIはObjective-Cと共通でも、プログラムのスタイルが変わっていくのだな。今の所は他人が公開したソースを読むことでしか学べないが、そのうちSwift書法みたいな本がでるといいと思う。そろそろ言語仕様も落ち着いて来たし。
さて
そうなると、Androidの将来が気になる。長い時間をかけ1から作りより、ありものを組み合わせてSpeed重視、というのがWebの文化。しかしAndroidは予想以上の成功を収めた(多分そうだよね)今になってその「ツケ」が回って来たのではなかろうか。
未だに開発言語はJavaである。そりゃJavaも悪くないけど(本当のことを言えば5以降触っていない)Swiftに比べるとねえ。またカーネルについてもいろいろ悩みがあるようだ。
Linuxとの軋轢で開発が思うように進められない問題(あのGoogle製スマホのPixelですら2014年末リリースのLinux Kernel 3.18で止まっちまってる!)
日本のSIerがあまた(間接的に)雇用しているプログラマーなら言われた環境で粛々と作業するだけだが、Googleがあまた雇用しているスーパープログラマーたちがなぜこの環境に甘んじていられるのか。今年は行けないWWDCだが、Swiftチームのプレゼンにはいつも異様な熱量を感じる。プログラミング言語に興味を持つ人は多いが、その腕を十分に振るう機会というのはそう多くない。
というわけで、Android後継をどうする?という議論がGoogle社内ではあちこちで行われているにちがいないと想像するのだ。技術的にどうする。現在とのコンパチビリティをどうする。そう考えると、当初「どう考えてもむちゃくちゃ」と思われた「iPhoneにOS Xを搭載する」という判断はとっても正しかったのだな。それを実現するエンジニアの能力にも驚嘆するが。
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と書いたはいいが、若い人にはこの意味がわからんのではないか、と思い追記しておく。
今はどうか知らないが、少し前までカーナビはiTronで動いていた。これはOSとも呼びたくないような代物で、iOSが最新式の自動小銃とすれば、iTronはそこらへんに転がっている石である。
その上でプログラマは苦労して苦労して苦労して画像を一枚表示する。組み込みソフト開発とはそんなものだ、と誰もが思っていたのだ。iPhoneがでるまでは。今から10年前、私はiOSにCore Animationが載っていることに驚愕していた。アニメーションをシステムがデフォルトでサポートするなんて!それくらいソフトウェア開発にとってiPhoneというのは異常な製品だったのだ。