This can not be true.

2017-05-31 07:23

先日教育なんちゃらExpoという展示会に行って来た。教育業界にいるわけではないが、目的がはっきりしている分、興味をもっていろいいろな話を聞くことができた。

その中に「学校いじめ把握システム」のようなものがあった。なんでも学校に対してではなく、市の教育委員会が直接いじめの実態を把握できるためのアンケートとかそういうのであった。通報する先は学校と市の教育委員会。しかし昨今のニュースを聞いていると、果たしてそれに意味があるのだろうかと疑問に思えて来る。

市教委によると、文部科学省から県教育委員会を通して、いじめ防止対策推進法の「重大事態に該当しない」とした文言を撤回するよう指導があったという。

 中島さんの両親は、第三者委員会の調査は中立性や遺族への配慮を欠いているとして、調査中止と解散を文科省と市教委に申し入れていた。市教委は昨年3月、「いじめによる重大事態に該当しない」と議決した上で、第三者委を設置していた。

引用元:「いじめ該当しない」撤回=配慮欠いたと謝罪―市教委、中3自殺・茨城 (時事通信) - Yahoo!ニュース

先日横浜であった「150万円脅し取られていた事案もいじめじゃない」とか、とにかく何が起ころうと学校と市の教育委員会というところには「これはいじめではない」と主張する強い動機が存在するようだ。

生徒側は、いじめと認定するよう求めているが、岡田教育長は「第三者委員会の答申を覆すのは難しい」と述べた。
 男子生徒はいじめを受けていた小学5年の時、同級生から「賠償金をもらっているだろう」と言われ、自宅から現金を持ち出して1回5万~10万円を渡していた。
 市の第三者委が昨年11月にまとめた報告書は、「金銭授受はいじめから逃れるためだった」と指摘した上で、「おごりおごられる関係で、いじめとは認定できない」と判断した

引用元:金銭要求「いじめ認定困難」=教育長が見解、原発避難-横浜:時事ドットコム

でもってとにかく「第三者委員会」と設置し、責任をそちらに押し付けるのが常套手段らしい。しかしなぜ彼らがこうした「いじめは存在するはずがない」という態度をとるかについての考察はあまりお目にかかれない。

そして、あくまで「教職員数が十分でなかった」などの、行政の責任に関わる判断はしないで、「どの程度校長が悪かったのか」の判定を行うのでしょう。
その結果、軽くて、「戒告」(教育委員会に校長を呼びだして説教する、という屈辱的な罰)、最悪の場合は、「免職」ということもあり得るのだと思います。

引用元:学校は何故いじめを隠すのか (教育委員会含め)(なぜいじめ報告を隠蔽?) - その他(教育・科学・学問) 解決済 | 教えて!goo

唯一みつかったのがこれである。つまり「いじめが存在するのは、教員及びその上司たる校長、はてまた教育委員会が悪いからであり、罰する」という誤ったKPIの設定によるものではないか。

「指導力のない教員のせいで、教育が荒廃している」「だから、教員に成績をつけて、ダメなヤツはクビにする」
このような論理で、「数値目標」が導入され、例えば「いじめをゼロにする」という目標がどの程度達成されるかで、次の年の給料も決めましょう、という流れがあります。

引用元:学校は何故いじめを隠すのか (教育委員会含め)(なぜいじめ報告を隠蔽?) - その他(教育・科学・学問) 解決済 | 教えて!goo

教育というものの管理は本当に難しい。一時もてはやされた「民間の活力活用」でソフトバンク大学なんかできたがろくな結果になっていない。そしてこの馬鹿げた「数値目標」も同じようなものではなかろうか。

こうした「KPIを通じた目標管理」の問題は、システムがそのKPI最適化に邁進することである。具体的に言えば「いじめ0」を達成するため口が裂けても「これはいじめでした」と言わないことが最善の策になる。

どの組織でも、トップが命じた目標と現実が乖離した場合、「悪いのは末端だ」ということになる。しかしそれは日本的な間違った管理の仕方。日本が負けてるから、お前ら練習機に爆弾積んで特攻してこい、と変わるところはない。

これほど末端が現実と乖離しているのに、号令を出した文部科学省と政権がなんの責任も問われないのはおかしな話だ。よし、じゃあ次の選挙で民主党(あれ、今名前違うんだっけ)にならないのが困ったところだが。