悪は滅びる、なんてことはない
2017-06-22 07:24
あれこれ問題を起こしまくっていたUberのCEOが解任された。
“Travis has always put Uber first. This is a bold decision and a sign of his devotion and love for Uber.” (For those who don't speak fluent tech director, there are four things in those two sentences that are not true.)
「トラビス(首になったCEO)は常にUberを第一に考えていました。これは難しい決断であり、Uberへの愛と献身を示すものです」
この短い文章に4っつ間違いがある、ということは全て嘘ということだろう。そんな人間でも「画期的な事業を起こしたヒーロー」扱いされていたのだ。少し前までは。日本語で言えば「とうとう年貢の納めどきがきた」ということなのかもしれない。日本では頭が狂った議員がその正体をようやく暴露されたようだ。
「週刊新潮」2017年6月29日号(6月22日発売)では、“安倍チルドレン”の豊田真由子代議士による暴行被害を受けた政策秘書(当時)の男性の告白とともに、ICレコーダーで録音した現場音声の詳細を掲載。その一部分を公開する。
本音声は、車を運転中の男性に対し、後部座席豊田代議士が大絶叫しながら殴りかかっている様子の一部。
思えばいい世の中になったものだと思う(もちろん弊害もあるが)小型録音機という便利なものが発明されていなければ、この秘書は泣き寝入りするしかなかったことだろう。仮に告発しても
「ちょっと言葉に強いところがあったかもしれないが、”しっかりやってくれ”という激励の意味だった」
とかなんとでも言いわけはできたはず。
小市民としては、こういう「悪がその正体を暴露される」ストーリーに喜ぶわけだが、間違いなく「年貢の納めどきを迎えないまま円満退場した」悪はその何千倍もいる。
倉澤清忠陸軍少佐
菅原道大の部下で第六航空軍の参謀。特攻隊を次々と送り出し、機体不良で戻ってきた搭乗員を監禁して毎日毎日
「死ねないようないくじなしは特攻隊の面汚しだ。国賊だ!」と罵り殴りまくった。悔しさのあまり自殺したものもいる。
戦後は元特攻隊員の復讐を恐れてピストルを持ち歩き、寝る時は枕元に日本刀を置いて寝た。天寿を全うする。
桜花の発案者はこういう人だというのを最近ようやく知った。
作家柳田邦男も「大田少尉は結局、時流に乗った目立ちたがり屋の発明狂でしかなかったのかも知れない」と結んでいる[33]。
引用元:大田正一 - Wikipedia
歴史に名を残している軍人だけでこれだけいるのだから、実際には何人いるのか想像もつかないほど。
生き方にはいろいろあるなあ、と感慨に耽るのが年寄りである。その人の信条はいろいろあるだろうが、あまりに真面目な人は少し物事鷹揚に考えてもいいんじゃなかろうか、と思ったりする。