将棋盤の改革を要求する

2017-06-28 07:10

iPhoneの「ぴよ将棋」Level2にようやく勝ち越しつつある私であるが、あいかわらず見るのは大好きである。昨今藤井くんのニュースで将棋に触れたという人も多かろう。

しかし

解説を聞くたびに思うのだ。いい加減この解説用の将棋盤をどうにかするべきではないか、と。

解説用将棋盤

21世紀になってそうとう時間が経っている。なのに将棋盤は昭和時代のままだ。磁石をつかった駒をぱっこんぱっこん動かすって冗談ですか。

いや

目的をちゃんと達成しているのであれば、こうした信頼性が高く、コストも低い方法を使うのは妥当だ。しかし問題は目的がちゃんと達成されていない点にある。

・「ここでこうすると」と候補手の検討を始める。そのうち画面が検討中なのか、それとも現在の状況を表しているのかわからなくなる

・手が進むと、泡食って検討中の駒を元に戻し、現在の状況を更新する。プロであってもこの手順には間違いが多く、見苦しい。盤の両脇に立ち、とった駒を受け渡し、あっているかどうか別の画面をみて確認し。。。

・候補手の検討というのは複数の可能性に対して行われるものである。だから検討図も複数存在しているべきだ。しかしこの物理的な盤面では一種類しか示すことができない。

情報系を専攻している学生に、将棋を興味を持つ人はいくらでもいるだろうに、「タッチディスプレイを用いた検討用将棋盤」が一つも作られないのには正直驚いている。上でばらばら問題をあげたが、これを解決するデザインというのはかなり難しい。しかも誰もが間違いなく、トレーニングなしで使えなくてはならないのだ。それこそ学部の卒論や修士論文にうってつけのテーマだと思うのだが。

というか

藤井くんがこれだけ注目を集めている今、そういうのを開発して無料で寄付し、ありとあらゆる解説で使ってもらい画面の隅に「●◉大学開発品」と小さくテロップをだせば宣伝効果抜群ですぜ、大学のみなさま。変な広告代理店に金払って怪しげなイベントやるよりずっと効果あると思うけどなあ。