既視感
2017-07-05 07:20
東京都議会選挙が行われた。私の母は選挙開票を見るのが大好きで
「面白いから、毎週選挙をやりなさい」
と言う人である。私は初めてテレビ東京の速報をみていたけど、あれ面白い。どこから集めてきたのか、という「素手で林檎をつぶせる」とかいうどうでもいいエピソード紹介が楽しい。そこで、私の勤めている会社があるところの選挙区で自民党から出ている人が、「ちょっとこれは」という人であることも知った。だいたい「若さと性別」を前面に打ち出した候補はロクな人間だったためしがない。27歳女性で慶應大学出身とくれば、これは数え役満である。(この表現わかりますか?)
さて
「崖から飛び降りた」小池氏は見事に勝利を収めた。ここでにこりともしないところがベテランだろう。仮に蓮舫がこの場所にいたとしたら、どんな顔をして何を言うかは想像もしたくない。その姿をみながら
「ああ、これは何度もみたな」
と思う。
政権与党は、まああれこれ問題がある。とはいってもそれに甘えきった抵抗野党にはもっとうんざりしている。しかたない。与党に投票しておくか、といったところで与党から分離して新党を立ち上げた人がでてくる。これはいいじゃないか、ということで一気に支持が集まる。
古くは新自由クラブもそうだったし、新党さきがけとかみんなの党とかこのパターンは飽きるほど見てきた。でもってそうしてできた新党は議席だけはあるけど、まともな人間がおらず腰砕けになり、いつか元の鞘に収まる。
というわけで年寄りは「まあがんばってください」と小池氏を生暖かく見守ることになる。彼女が今後どうなるかわからないが、少なくともリオ五輪閉会式で豪雨の中ものすごく高い着物をきて出演しただけでも歴史に名を残したのはないかな。