サラリーマンの歌
2017-08-18 07:18
何かと話題の「レゴランド」であるが、先日こんな「景気のいい」ニュースが流れた。
名古屋市港区のテーマパーク「レゴランド・ジャパン」運営会社のトーベン・イェンセン社長が17日、4月の開業からの入場者が9月中に延べ100万人を超えるとの見通しを明らかにした。初年度目標の200万人が達成できる見込みという。
多分9月中に100万人を超えるのもホラだと思うが、そこは触れないでおこう。年度の前半で100万人はいったから年度全体では200万人というのは
「後半も前半以上のペースで客がくる」
というものすごい前提の上でのみなりたつ推論である。そりゃ口コミで「あそこはすごいよ!」という評判が広がれば別だけど、そういう場所じゃないみたいだしねえ。
この社長は英語名だが実は牟田口の子孫だとか、あるいは部下に牟田口の子孫がいるとか、どういうことかは部外者にはわからない。しかし一つだけ確実に言えることは、関係者が全員牟田口の子孫ではない、ということ。
つまり
「なわけないだろう」
と百も承知でありながら、社長の暴言を止められない。そして暴言でも妄想でも口にしてしまった以上
「必達目標」
を押し付けられた気の毒な人間がいることだけは間違いない。
サラリーマン生活が長くなると、そうした名も顔もしらない人に対して同情の念を禁じ得ない。今からできることは、さらなる「値段を下げない値引き策」の検討と(学校向けに大幅ディスカウントとか、幼稚園児はタダだとか)「夏の天候不順が客足に影響した」とかいう言い訳の整備ではないかな。そうだよ。不幸にして天候に恵まれなかったんだよ。うん。天候不順じゃしょうがないね。
とかなんとか今年度を乗り切ったとしよう。そして多分来年度は300万人とかいう目標が設定されているに違いない。サラリーマンの悲哀はまだまだ続く。