言い訳道

2017-10-16 07:12

大磯町での給食が問題になっていた。(多分今も問題なのだがおそらく報道が減るだろう)これについては情報が断片的でわからないが、言い訳道の観点から学ぶべき点をいくつか拾うことができる。

さらに、町教委はデリバリー方式ならではの特性が理由ともみている。食中毒防止のために調理後30分以内に20度以下に冷やして配送されるが、学校関係者は「味付けが大人向け」とした上で「子どもが冷たいと感じてしまうのでは」と話す。  

一方、町教委が7月に生徒や保護者を対象に実施したアンケートからは、思春期ならではの心情も浮かび上がる。近年の糖質制限ダイエットを意識した声のほか、「教室内で『給食嫌い』の声が強く、心情的に食べられる雰囲気がない」と周囲に合わせざるを得ないという意見も聞かれた。
引用元:カナコロ

残食率は数値なので隠しようがない。しかしその原因については大いに想像力を発揮す余地がある。アンケートに一つでも「思春期ならではの心情」が現れれば他の要因は全部無視して「これが原因」と言い張ることができる。

おそらくこの件に関して一番納得できる意見はこれだと思う。

このとに頭に来たのはそういう適当な仕事をする人間と実際に給食を食べる人が違うからだ。カスタマーのことを考えないクライアントほど悪いものはない。

引用元:【続々】元給食営業マンが話題の「マズい」学校給食を考察してみた。 - Everything you've ever Dreamed

大磯町の役人たちは、誰一人として中学の給食を食べない。味付けが大人向けというなら、同じ条件でデリバリしてもらった給食を大磯町の役所が全員食べればよいと思う。それをやらない限り

「そんなのは一部の生徒の反応が大きく伝えられているだけだ」

という言い訳は止まらない。

これは推測だが、大磯町の上の方に誰か一人バカがいるのだと思う。高い地位にいる一人のバカは多くの人間を不幸にできるとは社会人生活で何度も学んだことだが、きっとここでもそれが起こっているのではなかろうか。

「給食開始初日である昨年1月12日、我々町議が両校に出向き、生徒たちと机を並べて一緒に食べました。その初日に早速、髪の毛の混入が1件あり、町と教育委員会に厳しく抗議しています」(同前)

 ところが、町側は今年の2月まで調査を指示していなかったことから、エンゼルフーズ社との不自然な関係まで噂される始末。

引用元:大磯町の“まずい給食”問題 結局だれが悪いのか? | 文春オンライン

そう考えれば町議たちはちゃんと仕事をしているように思える。とりあえず食え。何が起こっているかのフィードバックループが変な形で切れるとこのように言い訳の想像力を発揮する余地が生まれる。多分町の人たちは何が起こっているかわかっているのだろうが、誰も何も言わないんだろうな。

こういう「切れたループ」は社会のあちこちに存在している。もちろん意識してそれを繋ごうとする人も多いが、ループを斬ることで不当な利益を得ている人も多い。