偉くなりたい!
2017-11-10 07:28
山形大学というところで、いろいろな問題が起こっている。学長は教授のアカハラについてこうコメントしたらしい。
山形大xEV飯豊研究センター(山形県飯豊町)の職員3人が今年3~5月、センター長の男性教授からパワーハラスメント(パワハラ)を受けたとして相次いで退職した問題で、小山清人学長は5日の定例記者会見で「パワハラがあれば処分している。処分はしておらず、パワハラは把握していない」と述べた。
これはなかなかすごいセリフである。この学長の名前で検索してみると10年前のこんな記事が見つかった。
私が教授を務める山形大学では、9月に新たな学長として前文部科学省事務次官の結城章夫氏が就任しました。7月に退任したばかりの事務次官が国立大学のトップに転身するという過去に例のない事態になったのです。 7月の学長選考では学内から“天下り”批判が噴出、そのことはいろいろと報道されました。 私は対立候補として、結城さんと意見を戦わせてきた1人です
引用元:敗軍の将、兵を語る 人 小山 清人 氏[山形大学教授(前工学部長)] 学長選、“天下り”に敗れる | 日経ビジネス | 日経BP記事検索サービス
どうやってこの教授が日経に自分を売り込んだのかはわからない。しかしいいたいことは「学長が天下りはけしからん。自分がやるべきだ」であろう。つまり偉くなりたいわけだ。
冒頭引用したコメントをみれば、この天下りは正解だったのではないかとも思える。
8月にはアカハラによる学生の自殺が起こっているとのこと。そちらに関しては
自殺した学生の両親への思いを問われると、「一般論として学生が亡くなったことについて申し訳ない。裁判の話とは別個。一般論としては申し訳ないと思っている」と話した。
最近図太さは芸だなあと思うことが多い。彼はとにかく偉くなりたいのだな。そしてその地位を脅かすものは存在すら認めない。いや、徹底している。
この学長がこの後どうなるかわからないが、中央政府の重鎮の機嫌を損ねない限りおそらく「円満退職」するのではないか。今のところのこの異常な学長の発言は山形県のローカルニュースにとどまっているようだし。
こういうサイコパス(そう言ってもいいだろう)がいる組織に所属してしまった人たちは気の毒としか言いようがない。下からの声では何も変わらないしね。気に入らなければやめてもらっていいんだよ、と言われれば大抵の人は引き下がらざるを得ない。
それでもこうした異常性が世の中の目に触れることはいいことだと思う。こうした沼は私が思うよりずっとたくさん世の中に存在しているに違いない。