英訳するのだ
2017-12-11 07:14
1984年の7月。私は神田外語の女の子達との合コンに参加していた。その席上私はこう言ったことを覚えている。
「もう10年もすれば自動翻訳が普及して、英語勉強しなくてもよくなるよ」
それから33年経ち、ようやくこういう記事がでるようになる。
この記事では「専門家」がしゃべっている。まあメディア向けのサービスと思ってホラを混ぜているのだろうが、多分彼は先日行われた大谷投手の入団記者会見を聞いていないのだと思う。彼はエンジェルスに決めた理由を問われこう答えたのだ。翻訳AI(人工知能)の技術が急速に進化している。ビジネス会議で同時通訳をしてくれる世界が目前に迫っている。英語を話すのが苦手な日本人にとっては朗報だが、そうした世界ではこれまでとは全く異なるコミュニケーションの力も必要になりそうだ。
エンゼルスと縁みたいなものがあると感じたので、本当にいいチームだと思ったのでお世話になろうと決めました。
引用元:【大谷エンゼルス入団会見全文】二刀流に意欲「最高なのは1つの試合で両方」― スポニチ Sponichi Annex 野球
これをどうやって英語にするのか。Because Angels is a good team.以外に何を言えるのか。縁ってなんだよ。「お世話になる」ってどう訳すのか。ちなみにGoogle先生に聞くとこう返してきた。
Since I felt that there was something like an edge with Angels, I decided to be indebted because I thought it was a really good team.
edgeってなんだよ。
この専門家もぺらぺらしゃべってないで、NICTの自動翻訳使って自分が知らない言語で会議やってみるといいと思うんだよね。その上で
そうでない人は、自動翻訳を積極的に活用して、浮いた時間を別のスキルの習得に回すという発想もあっていいでしょう
と主張するなら、いいのだけど。