日本衰退の理由
2017-12-22 07:15
免責条項:本ブログの執筆者は狂信的Apple原理主義者であり、Appleが関連する記述、主義主張には巨大なバイアスが存在している可能性が高いことを警告しておきます。
ネットパチンコ業界で、しばらく前から収益源になっている「ガチャ」という仕組みがある。やったことがないので知らないが、要するにサイコロをふって6のゾロ目がでれば何かが手に入るとかそういう仕組みらしい。
でもって
その当選確率は誰にもわからないようになっている。だから運営側が操作し放題。例えば0.001%にしておけばゲームに入れ込んだ人は延々サイコロをふるためにお金を振り込んでくれる。
でもってこれについてはあれこれの「議論」がずっと続いている。
なので、やはり業界団体をきちんと整備して、しっかりとしたガイドラインを作って消費者保護のための枠組みを作っていかないと、ソーシャルゲームという業態そのものが成り立たなくなる可能性は否めないと思います。そもそも、利益率が4割の世界で成立しているコンテンツ産業なんて、ぱちんこメーカーや流通の全盛期みたいなものじゃないですか。こんな商売が青天井のまま、なんらかの制限がかからないはずがないのです。
DeNAとかGREEとかはそれでしこたま儲けているからもちろん規制には消極的(南場がコンサル的良心で何を言おうが)関係各省庁は
「それ、どこの役所に言ったんですか」@シンゴジラ
状態である。つまり問題が存在していながら誰も何もできずに小田原評定を続けているという日本の伝統的な図式である。
さて
昨日こんなニュースを見た。
Appleが開発者向けに公開している「App Store審査ガイドライン(英語版)」に、「ガチャの排出率表記」を義務化する条項が追加されていたことが分かりました。日本語版のガイドラインにはまだ反映されていませんが、これが厳格に適用されれば、今後ガチャの排出率を表記していないアプリはApp Store上で提供できないことになります。
ガチャで儲けている企業の売り上げの何割かはAppleにはいる。だからもしAppleがこの規則を厳格に適用し、この世の春を謳歌しているアプリを締め出せば、Appleの売り上げが下がる。これは明らかにAppleにとって不利益となる動きだ。
しかし
私は確信している。ここでAppleはサッカーではなくNFLのように判断したのだ。短期的利益をもたらす胡散臭さを排除し、「正しく」ふるまうことが長期的な利益につながるのだ、と。だからAppleの売上に悪影響がでる内容であってもすっぱりと決断し、実行した。
多面的かつ総合的な観点から慎重に議論を続け何もできない日本。
短期的な不利益と長期的な利益について確固たる信念をもち決断・実行するApple
この差異について改めて絶望的な気持ちになるのは私だけだろうか?なぜダメなことがダメと言えない?