ユーザに聞いてはいけないわけ
2017-12-05 07:00
発売前はどうなることかと心配だったiPhone XのFace IDだが、どうやらうまく動いているようだ。
さて、「ユーザーの声に耳を傾ける」というのは製品開発においてもっとも初歩的な間違いの一つである。例の本でもそれについてはあれこれ書いているが、もっと端的にはこの漫画を読もう。
引用元:Joy of Tech
数ヶ月前:
このFaceIDというバカな新機能がうまくうごわけがない!
Appleの失敗だ!この機能がついたスマホは絶対買わない!
数分前:
わお!FaceIDが大好きだ!
指紋認証にはもう絶対もどらない!
理由は簡単で、ユーザは新しい機能がどういうものか、それを実際に使うとどう感じるのかを想像することができない。もっと言えば、実際に触って見てもじゃあそれを本当に使うのか、使わないのかについてまともに想像することができない。
だから「ユーザの声」には文字通りの意味がない。(なんらかの意味はあるが)そう考えるとあれだよね。「ユーザの声」で政治を決めてしまうのは如何なものかと思うけど、それは不思議なことにそこそこうまくいっている。
というわけで、私はMacにFace IDが搭載されるという悪夢に悩まされている。どう考えても私のMac Book Airはそこまで持ちそうにない(最近ヒンジの具合がおかしい)となるとTouch IDを買った途端に時代遅れ、、まあいいや。鍛えられた古参のApple 原理主義者はこんなことではめげないよ。