バブルをささえる人たち

2018-01-29 07:07

バブルには典型的なパターンがあり、「これまでの常識は通用しない!」と叫ぶ人が出てくることもその一つだ。実際先日おこったCoincheckからの盗難事件は、「これまでの常識が通用しない!」に満ち溢れていた。

盗難のあと、かなりの時間を経て全ての出金がとまったのだが、それでもCoincheckのサイトにはなんの変化もなかった。探しにくい「ブログ」にアナウンスがあるだけ。また面白いことに、Coincheckのサイトのトップページからはプレスリリースへのリンクがない。一旦会社情報に飛んでからしかプレスリリースを見ることができない。こんな変なサイトは初めて見た。

彼らがどうやって補償金を確保したのかは謎に包まれている。一番素直な仮説は、彼らは無茶苦茶に儲けており、銀行にうなるほど預金がある、というものだ。仮にそれが正しいとすれば、そんなデタラメ放題な会社が無茶苦茶な利益を上げていることになる。

こういう「非常識」な現実はこういう人間によって支えられているのだと思う。

今回の件でコインチェックの知名度が一気に向上し、セキュリティーなどの信頼が回復すれば「災い転じて福となす」になる可能性もあります。

引用元:コインチェックの463億円返金補償対応で感じた「2つのこと」

「信頼が回復する」あの記者会見をみてそう思えるというのは、よく言えば楽観的。普通に考えれば信じられないほど愚かである。しかし彼は(私より一つ年下のようだが)おそらく私の数十倍も資産を持っている。

2016年の日本国内の仮想通貨取引所におけるビットコインの取引高は、約2兆800億円だったが、2017年には8兆円に達すると予測されている。既にビットコイン取引高では日本が世界一といわれる。

 仮想通貨に関して、日本は法整備の面でも世界の先陣を走っているのは間違いない。

引用元:「仮想通貨先進国」日本はビットコイン市場の覇権を握れるか│NEWSポストセブン

その意味も理解できないうちに「最先端を走る」ことはまあ地獄への片道切符だよね。ひょっとして仮想通貨というのは、すでに乏しくなっている日本国内の富をうまく吸い上げるための仕組みなのではなかろうか。