無駄な抵抗はやめて
2018-01-16 07:22
最近人質をとった篭城事件というのが少ないせいか「無駄な抵抗はやめて、早くでてくるんだ」という警察の呼びかけ(多分ドラマの中でしかみたことがないが)を聞かないような気がする。
いずれにせよこれは「無駄な抵抗」の終焉を意味するものだ。
Toyota officially announced that CarPlay will appear in its upcoming 2019 Avalon sedans.
引用元:Starting with 2019 Avalon, Toyota finally bringing CarPlay to select vehicles | 9to5Mac
トヨタ様が、自前のenTune3.0の一部としてとうとうCarPlayをサポートすることにしたんだそうな。
Toyota has resisted offering Apple’s CarPlay and Google’s Android Auto in its vehicles, citing concern that doing so would diminish safety and security.
この無駄な抵抗は2011年から続いていた。AppleとかGoogleとかいう惑星トヨタ以外のシステムを入れると、安全性とセキュリティが損なわれる!と叫びFordとコンソーシアムを組むとか、まあ無駄な抵抗を7年に渡って続けてきたわけだ。
私がenTuneの開発に(末端で)従事していたのは2011年。その時ですら、画面のデザインは別として、enTune上で作るアプリとiPhoneアプリの機能、操作性の差は歴然としていた。裏のアプリを作る生産性に至っては冗談のような差がついていた。ナイフ一本使って無人島で作る家と、工場内で組み立てる住宅くらいの差があった。
そうした現実はトヨタ様にとって無縁なものだった。なぜなら彼らはコードを1行もかかないから。デンソーのかわいそうな担当者に嫌味を言い続ければ彼らの「エンジニアとしての仕事」は満足に行われたことになるのだ。
トヨタには頭のいい人がたくさんいる(母数が大きいから、%が小さくてもその数は膨大だ)そろそろ現実に誰かが気がついたということかな。あるいはToyota Motor Salesの人が言い出したことか?
引用元の記事の筆者は、今トヨタの車に乗っているがCarPlayがないから次の車はトヨタをやめようかと考えていたとのこと。何を言っているんだ!Toyota AmericaにはenTuneというすばらしいシステムが!といくらToyota Motor Corporationのアレな人が叫ぼうが、実際に車を販売し、現実と直面している人たちには聞いてもらえない、というシナリオの方が野次馬としては面白い。もちろん今はToyotaの内幕について知る立場にはないが。