模倣の天才
2018-02-27 07:20
今となっては信じられないことだが、私が幼いころ、そして会社にはいってもしばらくは「日本のメーカーは欧米のコピーばかりしている」と言われていた。日本企業は確かにコピーで成功しているが、Creativity-創造性-がない、と。
太平洋戦争において、アメリカはブルドーザを持っていたが日本がそれを模倣したのは随分たってからだった。伊藤正徳はこう書いた
「模倣の天才日本がなぜこれをすぐに模倣しなかったのか」
それから数十年たち、今は21世紀である。
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サムソンが、新しいGalaxyでAR Emojiを出したのだそうな。
引用元:Verge
そもそもなぜAppleの同じような仕組みが、人間の顔を模倣せずにアニメーションキャラクターを使っているかとか誰も考えなかったんだろうな。こういうのが、過去に日本が行なっていた「模倣」である。
私はこういう「模倣」については何も思わない。特許を避けていい機能が広がるなら、最終的に勝者は我々消費者である。今日書きたいのはこのことではない。
利益を上げ、「復活」が噂されているソニーも「最新機種」を発表した。
It’s hard to really get excited about the latest in the Xperia XZ line of smartphones. Sony has added plenty of nice touches like wireless charging, a repositioned fingerprint sensor and a neat redesign. But most of these only bring Sony up to parity with flagship phones that other manufacturers released last year or even earlier.
引用元:Sony Xperia XZ2 hands-on: a lacklustre flagship with few thrills | WIRED UK
適当な訳:最新のXeperia XZシリーズに興奮するのは難しい。Sonyは山ほど改善した。ワイヤレス充電、指紋センサーの位置、そして良いデザイン。しかしこれでようやくソニーは他の会社が去年かそれより前に発売したフラッグシップと比べられるようになっただけだ。
かつての「模倣の天才」の輝きは今は見る影もない。