HMDのウソ

2018-03-08 07:13

インタラクションというカンファレンスにでていた。デモ発表は査読なし(あまりひどいのは落とすよ)だから、玉石混合。なんでもありである。

そこで授業の雰囲気を感じさせるために、HMDで周りに学生がいる光景を映し出すという発表をみた。

説明を聞いていて思った。講義というのはかなりの時間にわたって行われる。その間HMDをつけ続けられるものだろうか?

だからその研究は私には「デモ止まり」のように感じた。

これはその研究に限らず、HMDを使ったアプリケーション全般に通じる問題である。HMDをかぶせるとほとんどの人が「おわっ」と驚く。しかし長くつけることはできない。短時間の「ハナ」の用途しかないのが実情だと思う。

そういう限界を認識した上での提案ならば面白いと思うのだが。

ちなみにほとんどの人が忘れているが、2016年はVR元年だった。

VR市場はまだまだ未成熟の市場である一方で、数年内に爆発的に市場が広がっていくことは確実視されている。各社によって予測値こそ異なるが、2020年までに全世界で数兆円単位にのぼるという予測が大勢を占めており、VR/AR合算で10兆円を超えるという試算もある。

引用元:2016年は本当に「VR元年」だったのか? VR業界のキーマンが振り返ってみた | BizReach Frontier

2018年はVRにとってどういう年になるのだろうか。このまままた静かになって次の「ビッグニュース」を待つことになるのだろうか。