自動車業界の思い出
2018-04-27 07:37
ほんの時たまだが、自分がいかにいろいろな仕事をしたかと感嘆することがある。日本のIT業界で働いている人が何人いるか知らないが、DetroitのGMの内部で働いた経験を持つ人は多くなかろう。(現実世界でうかつにこういう話題をふると「いや、俺はこういう仕事をしたことがある」の不毛な自慢大会になるので、やらないが)
IT業界にいると、自動車業界との付き合いを「悪夢のようだった」と表現する人が多い。いずれ、前者が後者を下請けとして使うようになることでこの関係には終焉がくると思うが、今は自動車業界が金を持っている(少なくとも我が国では)それほど両者の体質は異なっているのだが、そこで働いているのは人間であるからして、それほど異なっているわけではない。
なぜ突然こんな話をしだしたかというと、このニュースを読んだから。
Ford today announced it will phase out most cars it sells in North America.
引用元:Ford to stop selling every car in North America but the Mustang and Focus Active | TechCrunch
Big3の一つ、フォードがセダンを作るのをやめるんだそうな。この見出しだけみるとフォードはもうアメリカで車を売らないようにもとれるが、そうではないらしい。2020年までに、フォードの北米における売り上げの90%はトラック、ユーティリティビークル、そして商用車になるとも。
というわけで、少なくとも一時日本で結構みかけたトーラスはおしまいである。早晩日本でもこういう動きがでるのだろうか。今でもセダンは衰退しているが。車業界はカタツムリのように動きが遅いが、それでも動いていることに変わりはない。
こんなことを書いていると、Detroit生活のあれこれが思い出される。いきているあいだにまたあそこに行くことはあるだろうか。