日本のスタートアップ
2018-04-02 09:08
そもそも日本のスタートアップ企業にかけているものはなんなのか。こんなことを考えるのは、情報処理学会とか行くと
「ほら。学会も産学連携、新規産業創出にこんなに貢献してますよ!(チラ、チラッ)
という鬱陶しい発表を見るからだ。環境がどうの、教育がどうのとあれこれ議論は喧しいが、つまるところこの問題ではないかと思い出した。
日本が中国に負けてんのは、超特大風呂敷を広げる技術とそれを畳む技術ですよ
引用元:中国住みさんのツイート
これは中国相手だけではない。とにかく日本のスタートアップは「ちょっと生活をよくします」「新しいマッチングを始めます」といったものばかりが目につく。
ロケット作れと言ったところでその道では米国に全然敵わないからまあそれは言わない。しかしこれはどういうことだ。
ビリビリ動画について掻い摘んで話すと
- アクティブユーザーはニコ動の10倍
- 日本のアニメの配信権を製作委員会から正規に買っている。(アニメの制作予算に大きく影響する規模)
- 気に入った作品に投げ銭をするとプレミアム会員になれる (運営総取りではない)
- 運営とユーザーは仲が良い
です。
ニコニコ動画のぱくり中国サイトが米国NASDAQに上場したのだそうな。もうこうなると、日本のスタートアップ云々には根本的な問題があるとしか思えない。
その問題とは何か?大きな風呂敷を広げ、それに向かって着実に歩を進める経営者。それが決定的に不足している。
いや、日本はそういうところを諦め、小さな改良をみんなで執拗に追いかけるところで勝負だ、と結局そうなるのではないかな、と思う。