Googleだからといって
2018-04-24 07:03
今の時価総額ランキングを見ると、シリコンバレーとかアメリカ西海岸発のIT企業に手も足も出ないような気がして来る。そして多くの場合それは正しいのだが、かといって彼らが「無敵」というわけではない。
Googleは米国時間4月19日、インスタントメッセージアプリ「Allo」の開発への「投資を中断」すると述べ、The Vergeの報道を認めた。SMSメッセージに高度な機能をもたらす「Rich Communication Service:RCS」標準(「Chat」として知られる)にリソースを向けるための動きだ。
Alloは、2016年の「Google I/O」で発表された。「Android」と「iOS」の両OSで利用できる。Appleの「iMessage」や「Facebook Messenger」「WhatsApp」などに対抗するサービスとされていた。
もう二年前か、まだ二年前か判断に苦しむが、とにかくGoogleIOでAlloなるメッセンジャーサービスが発表された時誰もが「?」と思った。そのあと全く話を聞かなかったが、とうとう終焉を迎えたようだ。
ほとんどの人が存在を忘れているGoogle+といい、GoogleのSNSに対する取り組みは失敗続きである。あれだけの人材とリソースを有していながら全くダメなのだ。Appleはサーバーサイドのサービスで成功したことがないし、AmazonのハードウェアはAlexaという例外を除いてダメダメである。
何度か書いてきたことだが、この「強大な企業のダメダメさ」は見ていてとても興味深い。なぜなんだろうね?一つの理論としては「スタックの誤謬」が挙げられる。他にはなにかあるんだろうか?