カーナビ馬鹿
2018-05-11 07:09
歳をとると他人を馬鹿呼ばわるすることは、賢明ではないことを悟る。だから私もそういう発言は滅多にしないが、たまには口から零れ落ちることもある。
クルマにとってナビとはどうあるべきかという雛形は日本が作ったようなものです。しかも都市部の道路インフラが脆弱で、そのうえ渋滞だらけ。日本ではカーナビは高いお金を出して買う価値のあるもので、高機能であればあるほど喜ばれた。それが作る側に『カーナビには普遍的価値がある』という錯覚を抱かせてしまった観がある
作る側の負け惜しみとしてはこんなところだろう。発祥は日本とかいくら威張ったところで、何の役にも立たないのだが。「高機能であればあるほど喜ばれた」とかどの口でいうのか。
ちなみにこのたわごとはガラケーの衰退が始まった頃の「関係者」の言葉にそっくりである。iモードは世界初。iPhoneなんてiモードの後追いをしているだけ。高機能であればあるほどユーザは喜ぶ。
もう一つ関係者の言葉を聞こう。
現時点でのスマホはまだ、クルマのコンピュータと完全にデータリンクさせられるだけのものになっていません。セキュリティ、バグフィックス、GPSの測位精度、サービスのクオリティなど、いろいろな部分が甘い。
GPSの測位精度はまあ同意しよう。サービスのクオリティが甘い?すいませんどのサービスのこと言ってるんでしょうか?誰も使っていないカーナビ独自のサービスですか?
彼らはいまだにこうやって「スマホはまだまだ甘い」と述べ悦に行っている。先ほどの「危機感」の続きを読もう。
スマホのテクノロジーが進化してそれらのネガが潰されたとき『スマホを次世代車のメイン情報システムにしたい』という顧客の要望に、われわれが本当にNOと言えるのか。
あのね。一つ教えてあげよう。もうそうなってるんだよ。「ネガが潰されたとき」とかいつか将来のように語ってるけど、もうそうなってるんだよ。アメリカではCarplay搭載しないとそれだけで他の機能、性能、価格をどんだけ磨こうが売れなくなってるんだよ。
これまでCarPlay対応しなかったマツダが対応することにした理由については「アメリカは CarPlay 非対応だと売れない。有り得ないレベル」だと説明していました。
引用元:マツダ、アメリカで改良型「CX-3」モデルでCarPlay対応する理由は、購入条件で重要になっているからと説明 | レポート | Macお宝鑑定団 blog(羅針盤)
ゴミみたいなカーナビに大金まだ払ってるのは日本人だけで、それももう終わるんだよ。
こういう関係者の訳知り顔の言葉を読んだ時、歳を重ねて懸命さを身につけようとした努力がはがれおち思わず次の言葉が口から出る。
アンタ馬鹿?