ソフトウェアの力

2018-05-22 07:38

長年逡巡していたのだが、とうとうSynologyという会社のNASを買った。最初スピードがむちゃくちゃ遅くて泣きそうになったのだが、LANケーブルが古いためだった。GBit Ether用のケーブルじゃないとだめなのね。

でもって

驚いたのはそのNASについてくるソフトウェアの充実ぶり。Evernoteが制限がきつくなってから、乗り換え先をあれこれ探していた。一時はMicrosoft One Noteに乗り換えようとしたのだが、あまりのスピードの遅さと、その割に「フィードバックをお願いします」という表示がぼこぼこでるのにあきれてまたEvernoteに戻った。しかしSynologyにも「自分でデータを持つことができる」Evernoteのようなサービスがついている。ものはためし、というわけで今Evernoteからの移行を進めている。

もう一つPhoto Stationというアプリケーションもついてくる。これを使えば長年の懸案だった

「写真アプリをローカルで持っておくと、PCの容量が足りなくなる問題」

からあるいは解放されるかもしれない。つまり動画と写真を全部NASの上において、ネット経由でアクセスするのだ。外出先からのアクセスも問題なくできる。じゃあPC上に常に写真データを抱えている必要なないではないか、と思い当たったのだ。

多分遠からずSynology上のデータをGoogle Photoに同期する機能ができるだろうから、そうなればローカルとリモートに2種類写真データを持つことになり、まず安心である。

これらのソフトは確かにそれだけで成立しているソフトにくらべ多少機能は劣るかもしれない。しかし私の使い方では問題なく使うことができる。これはかつて日本の家電メーカーがPCに大量に付属させていた「おもちゃソフト」とはレベルが違うように(今のところ)思える。

驚くのは、Synologyがハードウェアの売り上げだけからこれらのアプリの開発費をひねり出していること。これには正直驚いた。つまりこれはNetwork上のストレージではなく、サーバーに近い製品なのだ。しかも私のような素人ユーザが使えるようにちゃんとパッケージ化して作られた。

唯一の問題はそのデザイン。まるでWindows XP時代のような色使いで、しかも変更の方法がわからない。多分Synologyの偉い人にデザインに関心がある人がいないんだろうなあ。