自動運転ねえ
2018-05-10 07:30
さて、自動車の自動運転に関する議論がかまびすしい。そんな中昨日トヨタ様の自動運転に関する講演を聞いてきた。
受け取ったメッセージは
・トヨタ実は昔からやってます
・でも自動運転難しいですよね
・難しい。いろいろ法的な問題とかある
・業務用とか、自動車道専用なら結構うまくいくかも
・でも大変。
・ビジョンもありますよ!
という調子であった。そこには
「自動車の運転は人間に任せてはいられない!自動化して事故を無くすべきだ!」
というようなビジョン、意思は微塵も感じられなかった。代わりに
「最近アメリカの会社が派手に宣伝するからまあやってるけど、本当はやりたくないなあ。面倒だし、別に今のままでもうかってるし」
という心の声が聞こえるようだった。
何度も書いているが、今だにToyotaは安い車には対人検知なしの自動ブレーキしか提供していない。この「安全を金で売る」やり方は実にToyotaらしいと思う。私は今の自動車は欠陥商品だと思う。すぐに直せなくても、当然「不具合対策」は最優先で進めるべきだ。車の値段に関係なく。
彼が講演の中で認めていたが、機械学習を利用する、あるいは「あらゆる場合に対応できる」ことを目指そうと思えば膨大な走行データが必要となる。私が知る限りこの分野において日本は顎が外れるほど出遅れているのだが、例によってそうしたことには全く言及がない。まあえらい人だからね。
現状は、政府の腰が引けていると言わざるを得ない。政府こそがリスクを取って日本の産業振興のために気概を見せ、政策で企業をけん引すべきだ。
また、技術の進歩が加速する現在、日本企業特有の「自前主義」の企業経営では、必然的に投資が貧弱になるうえ、何よりスピード感が足りない。引用元:自動運転で出遅れ?日本が海外と渡り合うには : 深読みチャンネル : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 3/3