生き伸びるもの・あっさり退場するモノ
2018-07-03 07:15
年をとることの利点は未来について述べられた文章が、どの程度正確かを身を以て知ることができる点にある。
様々な機器が使用される。そしてそのうち「退役予定」とアナウンスされる。それは正しかったり全く間違っていたりする。映画トップガンで有名になったF-14戦闘機はあっというまに退役した。ライバルと目されたF-15はまだ現役なのに。
それと真逆なのがA-10攻撃機である。なんども「もうお払い箱」と言われながら今だに現役である。若かりし頃富士山の裾野を走り回っていたとき、よく見たなあ。あれはもう30年以上前か。
ハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げられたのは1990年。宇宙のゴミとかなんとか言われながら、大規模な修理を受け大活躍していまだに現役である。その後継宇宙望遠鏡の話を聞いたのも遠い昔だが、こちらはいつまでたっても打ち上げられる気配がない。
JAMES WEBB望遠鏡の予定打ち上げ時期と、現在
つまりなーんとなく「現在と打ち上げ時期の差異」は減って来ているのだが、事実としてまだ打ち上げられていない。この望遠鏡は地球から離れたところに置くらしいから、修理とかまず無理である。慎重になるのはわかるが、果たして2021に打ち上げられるのだろうか。
かくのとおりあっさり消えるものもあれば、なかなか消えないものもある。だから年寄りは未来に関する断定的な言説を聞いても
「うーん。そうだねえ」
とニヤニヤしてばかりいる。