スマートホームの恐怖

2018-07-10 07:16

日本語でこの問題について書かれた文章を読んだことがないのだが、多分私が無知なためだと思う。

Smart home technology is being used to inflict new forms of domestic abuse on partners and former partners. Examples include everything from video surveillance through cameras to blasting out loud music through smart speakers and turning up thermostat temperatures to oppressive levels …

引用元:Smart home tech used for domestic abuse, say victims, lawyers and shelters | 9to5Mac

適当な訳:スマートホームの技術が、パートナーもしくは元パートナーに対する家庭内暴力のツールとして使われている。カメラを使った監視、スマートスピーカーから大音量の音楽を流す、そして室内の気温をひどく上昇させるなどの例がある。


家の中のものがなんでもインターネット経由で操作できる。それは一見すばらしいことのように思える。

しかし

一般化を恐れずにいえば、こういうことに興味を持ち管理をするのは男性が多い。女性は「なんだかわかんないからやってよ」というだけ。つまりどこに何が配置されており、パスワードはなにで、どうやれば操作できるか知っているのは男性だけなのだ。

二人の仲が良好な間はこれで問題ない。しかし仮に二人の仲が険悪になったら?彼女の家にころがりこんだ男が家のあらゆる箇所に「スマートホームデバイス」を仕掛ける。その男に愛想がつきて追い出したはいいが、女性はありとあらゆる

「スマートホームの暴力」

にさらされる。わかりやすい「ドアを開けられない」「大音量の音楽が流れる」などはまだましなほう。隠しカメラによって全ては撮影されているかもしれない。これは恐怖であり、実際に起こっていること。

いや、隠し監視カメラとか盗聴マイクとか今に始まった話じゃないから、という意見もあろう。しかしスマートホームは確かにその問題をより深刻にしうる。サーモスタットを暴走させて、家の中にいる生き物を全滅させるとか悪夢のような話だ。

そう考えると

確かに今の「スマートホーム」というものが性善説というか、住人がお互いに好意を持ち正直であるという前提に過度に依存しているのではないかという気がしてくる。しかしこれどうするんだろうね。