ジャーナリストの矜持

2018-09-21 07:14

異常なUPQ押しで見切りをつけたEngadget。Techcrunchは異常なログバー押しがあったから一時は見切りをつけた。しかし時々有益な情報が乗るので、購読を再開した。しかしやはりこんな記事が掲載される。

最後に、気になっている読者もいることと思うがテックビューロは仮想通貨取引所Zaifの運営元でもある。この2018年1月26日に発生したコインチェックからのNEM(XEM)大量盗難事件を受けて金融庁は仮想通貨取引所の監督を強化。この3月8日にはZaifのシステム障害や不正出金事案・不正取引事案への対処が不十分として同社も行政処分を受けた。同社は「深く反省」とのコメントを出している。ただし、Zaifとmijinは事業ドメインが異なりチームも顧客も違う点には注意したい。またNEM盗難事件に関してはテックビューロやNEM財団は警察の捜査協力などを理由に最近は発言を控えており今回の取材でも「コメントできない」とのことだった。盗難事件や規制強化は仮想通貨ビジネスにとって逆風に見えるかもしれないが、NEMの知名度を高めたこと、仮想通貨分野の健全化を促進する可能性があることは付け加えておきたい。そしてブロックチェーンのビジネスは、まだまだ始まったばかりだ。

引用元:2年ごしでコア再構築、プライベートブロックチェーンmijin v.2開発者向けプレビューを開始 | TechCrunch Japan

私も狂信的Apple原理主義者だからわかるが、この記事を書いたAkio Hoshiという人は狂信的ブロックチェーン・仮想通貨原理主義者のようだ。NEMという仮想通貨が大量に盗難にあった事件は

「NEMの知名度を高めたこと、仮想通貨分野の健全化を促進する可能性がある」

のだそうな。さて、彼が力一杯擁護したmijinを開発したテックビューローだが

テックビューロは9月20日、同社が運営する仮想通貨取引所「Zaif」においてハッキング被害により総額67億円相当の仮想通貨が流出したと発表した。

引用元:仮想通貨取引所「Zaif」から仮想通貨約67億円流出、フィスコGが50億円支援で株式過半数取得へ | TechCrunch Japan

この記事を書いたのはTakuya Kimura氏である。

原理主義者であること自体は罪ではない。自分の意見をもって現実を歪曲し、記事をかくのもまあいいだろう。しかしそれならば

「仮想通貨の記事は俺に書かせろ」

と最後まで矜持をもって行動すべきではないか。

「今回の盗難事件により、より仮想通貨の知名度はたかまり、仮想通貨分野の健全化が期待できる」

と書いてこそ原理主義者と言えるのではないか。まあたんに編集長が止めたのかもしれないけどね。

どの組織にも一人や二人は頭のおかしい人がいる。Techcrunchには有用な記事がたまに掲載されるから、購読をやめはしない。Akio Hoshi氏が次に何を書いてくれるかも楽しみだしね。