RISC vs CISC

2018-11-07 07:18

相当前のことだが、CPUはRISCのほうがいいのではないかという議論があった。当時から狂信的原理主義者であった私は「Power PCすごい!Intelなんかすぐにゴミにできる!」と真面目に考えていた。

その日はついにこなかった。Steve Jobsは2005年のWWDCで逆にMacはPowerPCからIntel Processorに移行するとアナウンスした。でもって私はIntel Core2DuoのMacに触って驚嘆した。むちゃくちゃ早いじゃないか。今までのあれはなんだったのか。命令セットがどうだろうと、Intelぐらいの資本と技術力があればなんとでもなっちゃうんだなあ、と。

それから月日はながれ幾星霜。またMacのCPUに関する議論が巻き起こっている。Apple製造のARM CPUを積んだiPad Proの性能がIntel CPUを積んだMac Book Proに比類するところまできているらしい。

これは驚くべきことである。Mac Book proにはファンがついている。CPUを冷却しなければならないからだ。iPad Proにはもちろんそんなものはない。しかし性能が同じなのである。

ひょっとすると来年のWWDCでAppleはARM CPUへの移行をアナウンスするかもしれない。それがなければ、再来年。こうなるとMacを買い換えようとしている人間には悩ましいところだが、それはさておき。

私が知りたいのは、なぜApple製造のARM CPUはこんなにも早いのか、ということ。しかもiPad ProのコストのなかでCPUがどれだけの比重を占めているかわからないが、おそらくはコスト的にも十分Intelと戦えるものになっているのだろう。

なぜそんなことが可能になったのか?Intelが昼寝をしていたとでもいうのだろうか。私はそれが知りたい。まずないと思うが、Appleが彼らのCPUを外販しはじめたら,,というのはIntel幹部の悪夢になりつつあるのかな?