卒業式を練習しよう
2019-03-04 07:05
息子と娘がいるが、二人とも中高一貫の私立中学にかよっている。ということは中学校の卒業式は意味がないということ。
であるから彼と彼女にとって「卒業式の練習」というのはもう終わった話である。しかしこの国の小学校に通ったことがある人にとって、さんざん繰り返される練習と当日の
「なんだ。これだけだったんだ」
という気の抜けたような雰囲気は思い当たるところがあるのではないか。
報告書は「卒業式というたった1日のために、ほぼ1カ月を費やして、卒業証書を受け取る所作まで事細かく何度も練習したり、お別れの言葉を暗記したりすることは、経済面でも教育面でもコストに見合った活動とは言い難い」「自分に関係のない話を延々と聞かされる在校生にとっては、奴隷的拘束に近い」と厳しく指摘している。
これは虚構新聞なのだが、それでもその内容には深く頷かざるを得ない。「一体あれはなんだったのだ」は誰もが思うところだろう。最近は「仰げば尊し」も「蛍の光」も歌わないらしい。そのかわり卒業生が一言ずつ「ぼくたち、わたしたち」といいその間にやたらと歌う。どうせならこちらも知っている「蛍の光」にしてほしいと思うのだが、とにかく長い。
あれならまだ運動会の巨大組体操のほうが達成感もあっていいのではないか。在校生、卒業生、来賓の父兄全てに苦痛を与える儀式が続くのは平成で終わりにしてほしいものだ。