ごんざれふ賞2018-2019
2019-03-01 06:48
秋から冬にかけて何があろうと季節は巡る。春が来て夏が来てまた冬になる。
そんなことをうだうだ言っている間に今年もやってまいりましたごんざれふ賞。例によって受賞資格があるのは「私が」2018/3/1-2019/2/29までに観た映画です。異論は聞きません。何も聞こえないのです。ほほほほほー。
では早速行きましょう。
予告編を見て期待大。アメリカの当初の批評家の反響を見て?と思い。映画を見てそんなことはどうでもよくなりました。フレディーマーキュリーとクィーンを題材に作られたこの芸術作品は、クィーンを「伝説のチャンピョン」にした。最後のライブエイドのシーンでこれまでにないくらい映画館で涙を流したのはデマです。虚偽です。
予告編を見、絵柄と題名で「ゴミ確定」と思う。しかしその後の評判を聞いて見に行ったのは正解でした。願わくばこの監督、スタッフがまた腕をふるう機会を与えられることを。
「これ”ラジオの時間”じゃね?」という意見があるので「ラジオの時間」を見ました。一番の違いはこの映画では登場人物の心持ちが伝わってくる、ということ。2度目に観た時、監督がプロデューサーに切れるシーンで号泣したのは内緒です。あと最後のピラミッドが崩れた後の笑顔。
超正統派。子供に是非みせたい映画の一つになりました。20名のチームで19名死亡と聞いた時の家族の気持ちを思うと。
決して取り乱さず、冷静で退屈な男をどうやって2時間の映画にするのか。史実を尊重した上で、その難題にだされた解答がこの映画。
今年は邦画と洋画とりまぜて。記憶に残るいい映画にたくさん出会えたことは幸運でした。
主演男優賞:
ジョン・チョウ@search/サーチ
スタートレックシリーズでファンになったこの人。今回主役で見事受賞。娘をもつお父さんの気持ちが痛いくらい伝わってきました。
ライアン・ゴズリング@ファースト・マン
静かに冷静に、そしてそこから溢れ出る感情。
主演女優賞:
エミリー・ブラント@メリー・ポピンズ リターンズ
助演女優賞:
しゅまはるみ@カメラを止めるな!
彼女が主演か助演かは迷うところですが、まあ他に助演の該当者がいないのでこちらで。「大丈夫。私は冷静よ」は記憶に残るセリフです。あと2度目に見た時気がついたのですが、メガネ君の数少ない見せ場を簡単にふっとばすところとか。
助演男優賞:
グウィリム・リー(ブライアン・メイ),ベン・ハーディ(ロジャー・テイラー),ジョセフ・マッゼロ(ジョン・ディーコン)@ボヘミアン・ラプソディ
3人ともそのまんまだし。しかし最近の米国の映画では皆楽器が弾けなくても異常な特訓でなんとか撮影してしまうのがすごいですね。
ちょっと言及したくなったで賞:
「俺はガンダムで行く!(日本語)」もうなんていうか。しかしこのかっこよさが日本人には作れないところはどうしたものか。
コメディ仕立てではあるけれど、ほとんど史実というところが恐ろしい。
珍品。嫌いじゃないです。特に変に政治的正しさを意識するあまり取り柄のないゴミ映画を大金をかけて量産するディズニーに比べれば。
すべてゴッホの絵柄で再現しながら、お話は実に真面目に敬意をもってゴッホを描く。
世間で公開されてから4年もたっているので、ここで言及。本来なら作品賞、監督賞、助演男優賞、脚本賞受賞相当です。なぜ人はこの映画を見て語るのでしょう?
そして最後はみなさんお待ちかね。
観てしまったなかで最低映画賞:
今年は丙丁つけがたい-1800円の映画が豊作でした。というかディズニーがひどい作品を量産しており、私がなぜかそれを見に行くのです。
とはいえ映えある最低映画賞ですから選考は慎重に行わなければなりません。迷った末、事前に「ひょっとしたらそこそこ面白いかも」という期待を抱かせ見事に裏切り「続編作る気満々だけど、これどうするんだ」と今後に期待を持たせてくれるこの作品が受賞です。
さあ、来年の賞レースはもう始まっています。次に栄えある「ごんざれふ賞」を受賞するのはどの映画か。今年は映画たくさん見られるといいな。