ブレストの可能性
2019-04-04 07:24
私はブレインストーミング通称ブレストが嫌いである。会議室に何人か閉じ込め、1時間たてばいいアイディアがでるなどと考えるほうが間違っている。
などと悪口をいうのは簡単だが、それは狭いものの見方かもしれない、と考えることになった。この文章を読んだ後に。
本当に驚いた。斜にかまえず見た時には見えなかった欠点(なのかもわからない)がいきなり見えてくるのだ。
あんなに「素晴らしい製品だ」と思っていたのに、いまでは「進化しない昔のもの」にすら見える。消しゴムは変化しなくていいのに!
かまえた時、かまえない時、どちらが自分の本心なのかもわからなくなってきた。スタートの設定によってこんなに自分の感想が変わることに軽く引いた。
参加者全員が「なんだこの感覚は」「自分が怖い!」と言う。
同じ対象に対して、上から目線でけなすという態度と素直に褒めるという態度を1分で切り替えるという試みである。自分たちでも驚くほどそうした「設定」にあった言葉がでてくるのだそうな。
これは非常に面白い視点だと思う。古典的なブレストは「お互いを批判してはいけない」とかなんとかいうポジティブさを強制される。しかしネガティブを強制することで見えて来るものもあるらしい。
この試みから何を学ぶべきかはまだよくわからない。しかし試してみる価値はありそうだ。