BMWの商法
2019-05-15 07:57
BMWというのは高級車ということになっている。実際値段が高いんだろう。調べたことすらないから知らんけど。
でもって
日本のBMWのサイトに行く。するとBMWの車で動くCaplaryを「購入」することができる。
ちょっとまて。Caplayは別に月額いくらで払うようなものではない。たとえばスズキのカーナビページにはこう書いてある。
Apple CarPlayにも対応
クルマの中でiPhoneを、より安心・快適に楽しめる 「Apple CarPlay」に対応。 通話・音楽再生・メッセージなど、iPhoneをUSB接続 するとiPhoneの様々な機能をナビ画面で操作できます。 また、音声認識機能を使って操作することも可能です。
しかしBMWのCarplay購入ページはなかなか巧妙に作られている。
並んでいるのは、オペレーターのサポートとかリモートサービスとかたしかに月額課金で金がかかるようなものなのだ。そこに並べて置くとAppleは何も課金していないCarplayも
「これも月額で払わなきゃね」
と見える。もっと巧妙なのが
音声入力をサーバーベースで処理するオフボード型音声処理により、高度な音声アシスタントの機能が拡大します。
引用元:BMW ConnectedDrive customer portal – connecting to your BMW digitally.
なんのことはない。音声認識を通信を介してサーバーサイドで行うというだけのことであり、AndroidもiPhoneも普通にやっていることだ。そりゃ確かに供給側からしたコストがかかるけど、スマホを使えばあたりまえに行われることに課金するなんて。
とか書いてはいるが、事情はなんとなくわかる。自動車会社にしてみればオンラインで通信機能なんてのは「つけたし」であり、誰もその費用を本体価格に上乗せするなんてことに同意しなかったんだろうな。
かくしてよくある
「社内的事情は理解できるが、消費者から見ると馬鹿げているとしか思えない」
商品ができあがる。BMWを購入しようという人は、こんな「細いこと」にはこだわらないのだろうけど。