PDCAを回そう
2013-12-19 20:07
PDCAとかKPIが大嫌いである。成果を見える化し、それを最大化しようという人間は物事の本質を見誤っている。成果を見える化する、というのは「見える化できるものだけが成果である」と考えるのと同義だ。つまり短期的に効果があることしか成果ではないと見なされる。
かくしてこんなことが起こる。
だが、我々の研究結果は別のことを示唆している。マネジャー自身に権限が与えられておらず、短期的な成果に重点を置くよう求められているならば、部下からアイデアと情報を募り奨励せよと求めるのは酷なのだ。
引用元:マネジャーはなぜ、部下の提案を無視するのか その原因は本人でなく、組織にあるかもしれない | HBR.org翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
末端のマネージャーは、KPIに直結するという確信があることしかやらなくなる。うまくいくかどうかわからない提案、成果がでるまでに時間がかかる提案は全て却下。なぜならKPIが悪化するから。
偉い人は各部署のKPIの一覧と、その改善具合を眺め我が社は順調である、と悦にいる。そして会社全体が崩壊する。思うに多くの日本企業が陥ったのはこういう道ではなかっただろうか。
管理を細かくすれば、どんどん成果が上がる。そうではないことがわかっているにも関わらずこの方法にはメリットがある。自分の努力を「見える化する」ことができる点。そうして努力が証明されても自分の給料維持以外何の役にも立たないのだけど。