大学教授のご意見

2019-06-21 08:17

3年半前、東大の准教授(当時)はこう高らかに宣言していた。

未来予想

2016年にはAIによる知識獲得が可能になっており、来年には自動プログラミングも可能になる。そこからあと10年待てば人間の認知、知能の解明も可能になる、と。これがおこればまさしく産業革命と呼ぶにふさわしいインパクトをもたらすだろう。

不幸にして東大教授が予想する未来が実現するより、彼が予想を撤回する方が早かったようだ。

深層学習が初期の段階にあり、インターネットのようにビジネスインフラに至るには20年ほどかかると指摘。その上で「深層学習を基盤としたビッグビジネスが発生していないのは至極当然。長期的にとらえるべき」と現状を分析した。

引用元:深層学習はまだ初期段階--ビジネスインフラ化にはあと20年かかる:DEEP LEARNING LAB講演 - CNET Japan

「ビッグビジネスが発生していないのは至極当然」こう断言する神経には本当に感動する。これくらい言葉が軽くなければ東大の教授は務まらない、ということか。

所詮大学教授は、自分でビジネスをやるわけでも収支に責任を負うわけでもない。横で適当な寝言を言っていれば金が転がり込んでくる。不思議なことだが、大学教授のこうした無責任な発言はあまり問題視されることがないように思う。ハナから誰も相手にしていないのだろうか?いや、そうは思えない。

だから私は発言を続けようと思う。松尾氏が東大教授という肩書きの元に何を発言するかわからないが、彼の発言の「重み」はこの程度だよ、と。