乱射事件の日常化

2019-08-05 07:57

米国で銃の乱射事件が起こるのは珍しいことではない。しかし最近はあまりに多くて「それっていつの話」ということになりつつある。

Tim Cook CEOが、アメリカのテキサス州とオハイオ州で発生した2件の銃乱射事件に関連し「私の国で起こっていることについて、胸が張り裂けそうです。狂気の定義は、同じ事をしながら異なる結果を期待するということです。様々な考えを持った善良な人々は責任追及をやめ、国のために団結してこの暴力に対処するべきです。」とツイートしています。

引用元:Tim Cook CEO、アメリカで発生した2件の銃乱射事件に関連し、暴力の問題に取り組むべきだとツイート | NEWS | Macお宝鑑定団 blog(羅針盤)

テキサスで銃の乱射だーとニュースを見ている間にもう「銃の乱射事件」がオハイオのものになっている。明日には違う事件の話になっているかもしれない。日本のアニメーション会社における恐ろしい事件にもTweetしてくれるTimは、自分の国で起こっていることに心を痛めているのだろう。

敵を作って自分たちを被害者の立場におき、団結を呼びかけるというのはいろいろな国で見られる政治的な手法だと思う。問題はこのテキサスの件に関して言えば、それが裏目にでていること。

と考えればいいのか、そもそもこうした状況になっても一切銃の規制をしようしない彼の国の愚かさを嘆けばいいのか。使われた武器がAK-47ってどういうことなんだろう。

とかなんとか言っている間に、かの国では銃の乱射事件がすっかり日常化している気配もある。ほとんどの国で交通事故による死者が新聞の一面を飾らないように、かの国ではそのうち銃の乱射事件が起こっても、新聞の片隅にものらないようになるのだろうか。