誰がAndroidを作れたのか
2019-10-16 07:35
何度も書いたことだが、Microsoft がWindows Phoneを出す時「これで三国志が始まる」と思った。私は間違っていた。Windows Phoneは消え、MicrosoftはAndroid搭載の2画面スマホを発表した(まだ売られてはいないが)
なぜこうなってしまったのか?理由はいろいろあるだろう。昨日読んで一番ふにおちたのはこの文章である。
筆者から見ると、問題のかなりの部分はMicrosoftの姿勢にある。あまりにも長い間、スマートフォンを標準的なデスクトップの小型版くらいにしか考えなかったのだ(かつては「Pocket PC」というブランドまであった)。
スマートフォン向けにもWindowsは存在した。Windows CEとかとにかくいろいろな名前がついていた。それはとても機能が制限されていた。いや、Windows Automotiveではこんなすごいことができます、とMicrosoftが宣伝しようが、実態はおもちゃのようなOSだった。
iPhone発表前のAndroidがどんなものだったかは実際に触ってみないとわからないし、それは私にはできない。iOSの何が驚異的だったといって、PC用のOSを、それほど機能を落とさずそのまま組み込み機器にのせたことにある。おそらくこれがMicrosoftに超えられない壁だったのだ。
かくして今やAppleは「iPadはPCの何割より高速だ」と宣伝するに至る。つまり2007年当時厳然として存在していた「PCと組み込み機器(携帯電話のことだ)の壁」は実はそんなにしっかりしたものではないとAppleは直感的に理解していたことになる。いくつかのレポートを信じれば、これはSteve Jobsの「無茶苦茶な決定」のひとつらしい。
Windows Phone上のOSはそれでも迷走を続けた。Windows Phone OS7があり、それと互換性のない8があり、とかそんな調子。このWindowsの迷走ぶりには学ぶ点がたくさんあるように思うのだけど、誰か本を書いてくれないかなあ。