映画とはなんなのか

2019-10-03 07:38

私の数少ない趣味の一つが映画観賞である。ではそもそも映画とはなんなのか。私はなぜ4時間程度(前後を含めるとそうなる)と1200円を投じて映画を見るのか。実のところそれには答えが出ていない。

第二次世界大戦に従軍していた元軍人の男が、1950年代にハリウッド映画に面白味を感じることができなくなり、日本やイタリアで作られた映画に惹かれていく物語だということになる。タランティーノいわく、主人公の元軍人は、外国映画に魅力を覚えつつも「好きな映画もあれば、好きじゃない映画もあり、理解できない映画もある。けれども自分が何かに惹かれているのは分かる」のだとか。

引用元:クエンティン・タランティーノ、戦後ハリウッドと外国映画を描く小説を執筆中 ─ 第二次世界大戦の元軍人が、黒澤明作品に出会ったら | THE RIVER

タランティーノの映画を全て見ているわけではないが、今のところ彼の力量には感服せざるを得ない。私はグロいシーンが苦手で嫌いなはずなのだが、グロ満載のタランティーノ映画が好きなのだ。わけがわからない。

今の日本にかつての黒澤映画のような作品があるのだろうか。もちろんあの当時もひどい映画が山ほどあったとは思うんだが。なぜ黒澤映画は面白く、そして消えてしまったのか。宮崎駿も同じだが、圧倒的な個人がでてきて、衰えとともに後が続かないのは我が国の伝統なのだろうか。