原点回帰
2019-11-19 07:32
戦後日本は欧米の真似ばかりしていると言われていた。戦後すぐはMade in Japanといえば粗悪品の代名詞。それからコピー製品の代名詞になった。
その後ほんの短い時間日本が世界をリードするのではないかと幻想を抱いた時期があった。そして話はまた振り出しに戻る。
YahooとLINEが合併した。彼らの言葉を聞こう。
「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニーを目指す」
そうか。YahooとLINEが連合して世界をリードするのなら安心だ(棒読み)
いや、彼らはそこまで愚かではない。現場はある程度認識している。
出澤氏は、「2社が一緒になったとしても、桁違いの差がついている。米国や中国の巨大企業に時価総額、営業利益、研究開発費、従業員数いずれでも及ばない」と現状を語っています。
引用元:【LINE・ヤフー統合会見】きっかけは米中IT巨人への危機感。ヤフーのラブコールから統合実現 - Engadget 日本版
では彼らはどうやって世界と戦おうとしているのか?日本の伝統芸に回帰する。よい製品のコピーだ。そして今や良い製品は中国から来る。
ソフトバンクの孫正義氏は、過去に「タイムマシン経営」を標榜していた。アメリカで成功したビジネスモデルを日本にいち早く持ち込むことで、そのタイムラグを最大に活かして国内で有利な立場に立つ、という戦略を採ってきたからだ。
今回はアメリカではなく「中国からのタイムマシン経営」といえる。引用元:「スーパーアプリ」とはなにか。ヤフーとLINE経営統合の狙い【西田宗千佳のイマトミライ】-Impress Watch
そもそもYahoo-ソフトバンクの根底に革新はない。いいものをコピーするのが彼らの基本方針。というわけで、中国で成功しているモデルを日本に持ち込むのだそうな。中国がQRコードからNFCカードに移行しようとしている時日本ではQRコードをいろいろな企業が競って導入しようとしている。
まあ奈良、平安の時代を顧みれば中国は常に日本の先生だった。その図式に戻っただけだ。