ITの沼
2019-11-11 07:11
GAFAだなんだといいながら、少なくともこの国にはトンデモないITの常識、やり方がまかり通っている会社やら組織がたくさんある。無駄にどれだけの金が使われているのか想像するのも憂鬱なほどだ。
Webサイトは便利だが、アクセスが殺到すると見られなくなる。しかし最近ではそれを避ける、あるいはある程度緩和する方法が存在している。しかしその知恵は地方自治体には届かないようだ。
「piyokango」の名前で国の情報通信研究機構にも協力している情報セキュリティーに詳しいブロガーが、台風が接近しつつあった先月12日、東京都の災害情報を掲載するページの通信速度を計測したところ、先月12日朝早くから通信速度が急速に低下し、午前8時ごろにはほぼゼロになっていたということです。
実際に都のホームページは午後10時ごろまで、およそ14時間にわたってほとんどつながらない状態になってたということです。
今年の台風が来た際、聞いたこともないような音でいきなりiPhoneが鳴り出した。警報が出たという。NHKのニュースでは「詳しい情報は自治体のホームページで」というから、アクセスしてみるとこれが見られない。何かの悪いギャグかと思った。「みんな、ホームページをみてね」と宣伝しておいて、それが実行されると見られなくなるのだ。
引用先にもあるが、自分で「落ちないホームページ」を運用できないのなら「まず落ちない」Twitterに情報を発信するのも一つの手段。いずれにせよこの状況は悪い冗談としか思えない。
あれですよ。SIerの皆さんは今こそ各自治体に「絶対落ちないホームページの構築ならお任せください」といって売りにいけば受注間違いなし、、とはならんのだろうな。多分そこかしこに信じられないような「そういう業者には発注しない」理由が存在しているのだ。考えたくもないが。