幻想の続き

2019-12-06 07:33

Toyotaは「自動車がネットにつながるサーピスなら、自分たちの方がはるかに先輩だ!」という幻想に長い間しがみついていた。Carplayを提供し始めるまで随分時間がかかった。

おそらく類似の幻想にしがみついていたのが、BMWである。Appleは料金を徴収していないのだが、BMWはCarplayを使う客に毎年料金を徴収していた。おそらく「偉大な自動車メーカー」にはそうした権利があると信じこんでいたのだろう。しかしいかに「偉大な自動車メーカー」であっても現実に直面する時が来る。

BMWはこれまで、CarPlay対応車種の顧客が1年間無料でCarPlayを使った後、サブスクリプション料を請求していた。BMWはAutocarに対し、今後はすべての車種でサブスクリプション料をなくすと語った。

引用元:BMW、CarPlayのサブスク料金制を中止 - ITmedia NEWS

とうとうBMWも現実を直視するようになったか、と感慨深く読んでいたが、この引用記事の後半を読み腰が抜けそうになった。調べてみれば確かにそうらしい。

CarPlayを利用するには、TVとセットオプション(3万円)が必要(契約時に、5年間無料のT-Connect契約が必要)。

引用元:カローラとiPhoneがつながる トヨタ、ついに国内でもCarPlay対応 - ITmedia NEWS

ちなみにうちの車はマツダである。Carplay対応キットを装着するのに4万円弱かかる予定だが、まあそれはしょうがない。Toyotaの「3万円」もちょっと納得しがたいがまあいいとしよう。問題はその後についている

「5年間無料のT-Connect契約が必要」である。

5年は無料だが、6年目からは料金をとる。5年もたてばほとんどの人が自分が何を契約していたか忘れるだろうから、6年目からは豊田様は小銭を徴収し放題。

そして

繰り返しになるがAppleは一切年間料金を徴収していない。BMWはそうした状況でユーザから年間料金をとることを諦めたが、トヨタ様はまだ継続している。いやはや。さすが世界一の自動車会社はやることが違う。