広報担当の悪夢
2019-12-18 07:45
私自身は広報という仕事についたことはないが、隣にいたことはあるので、その仕事ぶりはなんとなく知ったような気になっている。そしてこれは悪夢の一つだろう。
Sohn氏は、ベルリンで開催された「Tech Crunch Disrupt」カンファレンスで現地時間12月12日、「この2000ドル(約22万円)の製品を使いたいと思う人々が100万人いる」と発言していた。
このニュースは私も目にしていた。そして「ふーん。結構売れたんだ」と思っていた。そしてこの発言がなされた瞬間、広報担当は頭を抱えたに違いない。なぜならこれは嘘だったからだ。
サムスンは「Galaxy Fold」の販売台数について、すでに100万台も売れた可能性があるとする幹部の発言を訂正した。サムスンの広報担当者はYonhap News Agencyに対し、サムスン電子のプレジデントを務めるYoung Sohn氏が述べた台数は当初の2019年度販売目標だった可能性があると語った。実際の販売台数はまだ100万台に達していないという。
別の記事によれば、目標の50万台に到達しているかどうかもサムソンは明らかにしていない。つまり多分到達していないのだ。
まあどの会社にもこれくらいのホラをふきまくる「困った幹部」はいると思う。私が知っている男で、三菱重工で出世した人間もこれくらいは楽にいいかねない。とはいえ哀れな広報担当の気持ちを思うと胸が痛む。
実際折り畳みスマホはどうなんだろうね。典型的な「技術オタクの話題になり全く売れない製品」のように思えるのだが。