私が興味を持つイノベーション
2020-02-03 07:27
付箋ペタペタのブレーンストーミングと呼ばれるものが大嫌いだ。その後に投票で「最もいい案を決める」など愚の骨頂。多数決はそういう場合に機能しない。なのにどうしてそうした愚行を繰り返すのか。
付箋ペタペタは瞬発的なアイディアを可視化すること以外何もやっていない。それはそれで役立つ場面もあるのだろうが、私が考えるイノベーションとは程遠い。私が興味を持つのはこういう話だ。
インド政府と米国の非営利環境研究組織ロッキーマウンテン研究所(RMI)などが連携し、次世代の空気冷却システムの設計を目的とした優勝賞金100万ドル(約1億円)のコンテスト「世界冷房技術賞」を立ち上げた。
ファイナリスト達は、インドのデリーで60日間のテストにさらされる。その手法は様々だ。そして
ファイナリストにはインドから3チーム、米国から3チーム、英国と中国からそれぞれ1チームが選ばれた。キャンベル氏によると、ファイナリスト8チームの内訳は、大手メーカー3社、最先端技術を持つ大学1校、そして、より少人数の4つのグループだという。
ここには日本が含まれていない。応募したが選ばれなかったのか、それともそもそも応募しなかったのか。まあそれは問うまい。
私が興味を持つのはこうした地に足のついた革新だ。付箋ぺたぺたで新しいサービスのアイディアとか20年遅い。周りをよくみてみよう。大きく儲けているのは
「当たり前の不便をなくす、見事に磨き上げられた製品」ではないだろうか?