Teamsという悪夢
2020-04-01 08:04
職場のチャットツールがTeamsからSlackに変わった。ようやく文明国に来たような気がした。
それくらMicrosoftが無料でくばりまくっているTeamsというのは悪夢ような製品だった。導入される理由はわかる。Office365(日本では税金のようなものだ)に無料でついてくる。そしてなんでもできる。ファイルの共有、ビデオ会議、wiki,チャットなんでもござれである。だから自分では仕事をしない管理部門がこれの導入を推奨するのはとてもよくわかる。
しかし
一昔前、MicrosoftがモバイルOSでAppleとGoogleに挑もうとしたことがあった。Windows mobileだかなんだかそういうOSがリリースされた。見た目はよかった。しかしあるメディアでのレビューが忘れられない。
Death by thousands cuts
Windows Mobileを使ったことはなかったが、きっとTeamsのような感じではなかったかと思う。なんでもできる。しかしどの機能も使い物にならない。ビデオ会議ができる。しかし一度やれば誰もが2度と使おうと言わない。金を払ってでもZoomを使う。動きがもっさりしており、どこに自分が読むべきメッセージがあるのかわからない。気楽な発言が取り柄のはずのチャットツールだが、「気楽な発言」というのが冗談のように思える。ファイル共有は可能だ。しかし少したってからアクセスしようとすると表示までにすごい時間がかかる。
そしていかにもMicrosoftらしいと思うのはこのコメント
つまり、より個人向けのTeamsが2020年後半にリリースされるというだけで、Skypeは当面の間、マイクロソフトとしてメインの一般ユーザー向けチャットサービスであり続ける。実際、現在毎日約4000万人がSkypeを使っている。その背景には、新型コロナウイルスのパンデミックもある。Skype間の通話時間は、220%ほど増加していると同社は見ている。
引用元:Techcrunch
誰もが忘れているかもしれないが、一昔前にビデオ会議ツールといえばSkypeだった。Teamsでもビデオ会議ができる。Skypeでもできる。Microsoftは両方ともがんばる。両方ともZoomにはるかに及ばない。
こういう「名目上はなんでもできるが、実際は使い物にならない」製品はMicrosoftのお家芸である。
今はTeamsという悪夢から解放されたことを喜ぼう。