落日のロボット大国
2020-07-09 08:08
かつて日本は「ロボット大国」だと考えられていた。私もなんとなくそう思っていた。
今もそうかもしれない。産業ロボットの分野では。しかし私は素人だから「ロボット」と聞いて思い出すのはHONDAのASIMOとかだった。
考えてみればそれからもう十年以上たっているのだな。(歳をとると時間が経つのが早い)そして今日本ではこうした光景を見ることができる。
無観客のプロ野球球場で、ソフトバンク-投資会社-が傘下の2種類のロボットを使って応援をしている。
それ自体はまあいいとしよう。ここで二つの点に気が付く。
その1:そもそもここで応援しているロボットは日本製ではない。ロボット大国日本は。。。まあ産業ロボットに集中しているのだろう。
その2:バク転とか派手な動きで知られるボストン・ダイナミクスのロボットだが、この檜舞台において2台が行動停止している。そしてこの短い踊りの時間にどんどん行動停止ロボットが増えていき、私がみたところでは最後は6台が地面にへばりついている。しかも大きな動きや作業を行なっているわけではない。
普段は「うまくいったでもビデオ」しか公開されないが、こうした実情を見るとあのロボットたちが実用化されない理由がわかる気がする。
ロボットが日常生活に入る日は遠い。そして仮にそうした日がくるとしてもおそらくそれは日本製のロボットではない。