ディズニーの商法

2020-08-27 12:54

ディズニーが過去のアニメーション作品を実写化し始めてからしばらくたつ。ダンボとかライオンキングとかやっていたようだ。

「ようだ」というのは見ていないから。予告編だけは散々見せられたけどね。予告編をみても見る気が1mmも喚起されないし、見た人のレビューも概ね「みなくてもいい」というものだったし。

しかしディズニーはくじけない。今度はムーラン を実写化したらしい。これも予告編だけは散々見せられた。そして珍しく私は公開を心待ちにしていた。

見るかって?まさか。

映画を見る意欲は1mmも存在しないが、ムーラン が公開されるということは状況が回復することを示すと思っていたからだ。しかし数度にわたる公開延期ののち、とうとうディズニーは映画館での上映を諦めたらしい。

『ムーラン』は当初2020年4月17日に劇場公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受けて5月22日、9月4日へと公開日が延期された。その後、7月27日には再度の延期が決定し、新たな公開日は未定と告知されていた。今回の決定に先がけて、8月上旬にはアメリカやヨーロッパでの配信リリースが決定。このたび、Disney+のサービスが展開されている国においては、本作は配信での提供となることが告知されている。

プレミアアクセスでの配信にあたっては、Disney+会員が2,980円(税抜)のプレミアアクセス料金を追加で支払うことで、いち早く『ムーラン』を鑑賞できる。

引用元:ディズニー『ムーラン』日本もDisney+配信決定、会員向けの有料プレミアアクセスで | THE RIVER

最初「ムーラン が劇場ではなく、Disney+で配信されるらしい」と聞いた時「ああ、Disney+を契約している人なら見られるわけね」と思った。私はディズニーの商法を過小評価していた。そんな緩い商売をやるわけがない。なんと2980円余分に払わないと見られないのである。簡単に手に入る割引券を使えば映画2本を見ることができる料金を払ってようやく見ることができるのだ。

なぜディズニーがこんなことをやるのかは外部の人間にはわからない。あまり出来が良くないそうなので「どうせ売れないなら、どんなできでも見る層に高値で売り付けてやる」と思ったのかもしれない。多分2980円も払う人はいないだろうけど、万が一成功したらこれから「モデルケースになる」とふんだ...とか。

いずれにせよこうした傲慢さはうらやましくも思える。いやならみなきゃいいよ、と今のディズニーなら言い張れる。コンテンツが王様なのだ。

しかしなあ。