よく目にするが皆が嫌いなもの
2020-09-02 07:06
よくTVにでている(らしい。私はTVを滅多にみない)芸能人が何か不祥事を起こす。するとあっというまに消えることがある。ネット上の反応を見ていると、実はその芸能人は「皆が嫌いだがなぜかでてくる人」だったということがあるようなのだな。
なぜそういう人間が使われ続けるのか、という点については日本の芸能が「人民公社だから」ということなのかもしれない。視聴者ではなく製作者の都合で出演者が決まる、と。
さて
同じように「よく目にするが実は皆が嫌っているもの」というのは他にも存在する。日本全国にどんどん増殖する太陽光発電パネルだ。
ちょっとドライブするだけであれだけ目に付く太陽電池パネルがまったく何の役にも立ってないわけでもない。どれだけ二酸化炭素排出を削減できたかとか広報したらいいのにね。今のイメージは「役に立ってない」「自然を破壊している」「このせいで電気代がガツンと高い」でまったくいいところがない。
あと「台風などの災害時に破壊されて復興の迷惑になる」「破壊されて撤去が必要になるとすごく手間とお金がかかる」みたいなイメージを抱いている。
パネルが大量に作られて、量産効果で安くなって、また技術革新があって効率がよくなったり、それから生産や撤去に必要な資源が少なくなったり無害なものになったり、それもこれも野山を切り開いてみんながパネルを置いたおかげ、みたいな話もあまり目にしない。みんな太陽電池を恨んでいるためか。
あのパネル群がある限り、「民主党のおかげだ」と誰もが思う。民主党が真面目に政権を担いたいのなら、まずあのパネルの一掃から始めてはいかがだろうか。
しかし真面目な話、あれって何の役にたってるんだ?何度も何度も書いているが、太陽光パネルだけでは災害の時になんの役にもたたない。停電しました!大丈夫。ここには太陽光パネルがあるから!とはならないのだ。蓄電池と組み合わせないと意味がない。
じゃあ二酸化炭素排出を削減しているのか?大西氏が指摘している通りそれならば大々的に広報すべき事案のはず。何も言わないと言うことは大して役にたっていないのだろう。
じゃあ太陽光発電が役に立たないかといえば、そういうわけではない。使い方によってはちゃんと役に立つ。
アフガニスタンにソーラーパネルが導入されたのは2013年のことであり、それ以降、ソーラーパネルの設置数は爆発的に増加していきました。
(中略)
これらの地域では、太陽光発電が地下水をくみ上げるために利用されています。
18のソーラーパネルからなる2つのアレイだけで、貯水池を満たすための電動ポンプを動かすことができます。砂漠地帯にソーラーパネルを設置するだけで、水を確保でき、農園へと変えられるのです。
もちろん従来のディーゼルエンジン発電も可能ですが、こちらは絶えず燃料費がかかり故障も多いため、多くの農家はランニングコストのかからないソーラーパネルへと切り替えています。
実際、太陽光発電は農地面積の拡大に大きく寄与しており、アフガニスタンに農業革命を引き起こしたとさえ言えるでしょう。
この利用例では、「水を組み上げ貯水する」という行為自体が蓄電池と同じような役割をしている。こういう用途ならば、人間は自然と太陽光パネルに切り替える。これが正しい普及方法だ。国が補助金(そしてその補助金の元は我々電気の消費者が負担している)をばらまくんじゃなくて。
問題はこの「革命」によって何が起こったかと言うこと。結果は「世界中にでまわるヘロインの増加」だった。
そう考えるとなおさらそこらへんにある太陽光パネルがにくく見えてくるが、これは逆恨みというもの。書きながら思ったのだが、日本でも小規模の揚水発電所と太陽光パネルを組み合わせるようなことができんのかなあ。(私が思いつくようなことは誰かが思いついて却下しているのだろうけど)