メタバースは永遠の未来に

2024-05-15 08:32

年を重ねても人間は大して賢くならない。それどころか記憶力が衰えていくので、自分でも驚くようなことをやったりする。しかしそれにはメリットもある。

という話は別途書くとして、年を重ねることの利点は「ああ、それは聞いたことがある」という事象が増えることだ。もちろん変化はあるのだが、それよりも「ありきたりの詐欺」に騙されることが減る。何を言っているかと言えばメタバースである。

現在では、インターネットを利用した具体的なサービスが多数生まれ、「Amazonで買い物をする」「マッチングアプリで恋人を探す」「TikTokに動画を投稿する」など、特定の行動を指す表現が一般的になっている。メタバースも、現在はまだ名前がバズワードとして普及したが、メタバースの利点を完全に活かした圧倒的なサービスはまだ十分には存在していないように見える。

 筆者としては、メタバースが終わったのではなく、メタバースで投機的に儲けようとした企画や事業が一定の価値をまだ見出せなかっただけであり、メタバース自体はまだまだこれからの技術であり文化であると考えている。

こういう言説はそれこそ過去に何度も読んだ。メタバースは常に未来にある。どこまで行っても「流行りに乗ろうとした連中が失敗しただけ。本質はしっかり存在し、サービスの開発・普及はこれからだ」らしい。前に「メタバース元年」があったのは2016年ころだったか。その前はセカンドライフが話題になった時。

ただ驚くのは

こういう言説を述べる人たちの「圧倒的な勉強不足」過去に何があり、なぜ失敗したのかを全く勉強しない。だからブームが来る度に同じことを言い、ブームが去る時に同じことを言う。こうした現象はなにもIT関連のはやりに限定されるものではない。

先日反戦デモに参加している人たちの記録を読んだ。そこにでてくる質問と回答「こんなことして誰も関心もってないじゃないか」「いや、だからといって何もしないのは逃げだ」がそれこそ私が子供の時から変わっていないのに驚いた。誰も関心をもたなくても、歩いたり怒鳴ったりすることで「自分はいいことをした」と満足に浸れる人がいつもいるらしい。

十分な失敗事例があるのだから、そこから学んで「どうすればよいのか」と工夫すれば、と思うがこういうのを年寄りの戯言というのかな(あれ、そんな言葉あったっけ?)