ごんざれふ賞2023-2024

2024-05-01 10:38

さてみなさん。今年もごんざれふ賞の発表がやってまいりました。例年もっと早く発表しているはずだ、などと問う人は間違っている。ごんざれふ賞はいつもあなたの心の中にあるのです。

些事にこだわっている場合ではありません。受賞資格があるのは2023/4/1から2024/3/31までに私が観た映画。制作年がどうとか細かいことは関係ありませんし、日本での公開がいつか、とかどうでもいいのです。それでは発表です。ことしは高評価が多いですよ!

作品賞:

ター:Tar

人間は勝手で、嘘をつき、才能に溢れ、活動的で、愛と敬意を持ち、自分の意に染まないものを無邪気に破壊し、努力を怠らない。そんなどうしようもない存在が愛おしくなります。本作は鑑賞後に監督のコメントを読み評価が3段階変わりました。

バービー

そもそもあのお人形の世界をどうやって映画にするのか?開けてみれば正しく「人間」の物語でした。多くの人に見てもらいたい。

哀れなるものたち

我々はみんなPoor Thingsであり、それでいい。エマ・ストーンとハルクのダンスシーンは踊りも音楽も素晴らしい。

ソウルフル・ワールド

映像・ストーリー・音楽。どれをとってもため息しかでません。こんな傑作をDisney+という世界に閉じ込めようとすることが信じられない。

Good Actor/Actress賞:

主演とか助演とか男性とか女性とかどうでもいい。私が「いい」と思った人が受賞。というわけでさっそくいきましょう。

ビル・ナイ@生きる LIVING

ラブ・アクチュアリーで裸でギター弾いていたかと思えばこの名演。いや、素晴らしい。

ケイト・ブランシェット@ター

アコーディオンを弾きながらの歌。授業で披露したグレン・グールド風バッハの平均律クラヴィーアとかもうね。

マーゴット・ロビー@バービー

「何者にもなれない」マーゴットロビー初のハマり役(当方にとって)。

エマ・ストーン@哀れなるものたち

赤ちゃんから成人女性までを心身のギャップと共に演じる。

ゼンデイヤ@デューン 砂の惑星PART2

いろいろなところでお見かけしてその度に印象に残る人。なんとiCarlyにも出てたとは!

いやー、今年は素晴らしかったですね。

最低映画賞にいくまえに、「ちょっと言及しておきたい作品」をいくつか。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE

いや、普通俳優は崖から飛び降りないでしょう。いつものことながらトムには驚かされる。

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~

一作目より面白い二作目はなかなかお目にかかれないものです。

生きる LIVING

生きましょう。それで十分。

最後まで行く

こういう邦画がもっと観たい。「この優しさに日本中が涙する」はもういいから。

それではみなさまお待ちかね。「観てしまったなかで最低映画賞」です!今年も激戦。-1800円の部に12本もノミネートされてます。さて、激戦を勝ち抜いたのは?

ゴジラ-1.0

アカデミー賞がどうだとか、スピルバーグがこうだとかどうでもいいです。小学四年生の「日本軍の兵器だいすきっこ」が書いたような「僕の考えるかっこいいかいじゅうえいが」が映画として制作され、劇場公開されるとは!

今年は素晴らしい作品にたくさん出会えました。(ひどいのも多かったけど)では来年のごんざれふ賞までさよーならー。