日付:1998/4/15
私が米国に仕事及び留学で行くようになったのは、1989年からである。日本で大学まで卒業した身分であるので、学校で習う(あるいは受験及び単位取得に必要な)英語の勉強は一通りしている。HearingとSpeakingは全然別の問題だが、覚えた単語の数はそこそこだろう、と思っていた。
しかし米国に来てみると、一度も聞いたことがないような単語を日常生活の中で耳にすることに気がつく。いくつかの単語については俗語っぽいので受験英語で習わないのは理解できる。しかしほかの単語については「これだけ日常生活で重要な役割を果たしているのになぜ教えないのか?」と疑問を抱くことがある。
非常にうがった答えの一つは「それらの単語は日本語に訳しにくい」かもしれない。事実それらの単語の訳は確かに辞書にのっているのだが、いろいろ聞いてみるとどうもしっくりこない。確かにこんな単語を「英文和訳」の試験問題にだしたら「正解」を作るのが大変だろう。
さて英語→日本語ではなく、その逆の日本語→英語ではどうだろうか?
私は米国で日本語教育を受けたことがない。だから全く逆のケースを見いだすことはできない。しかしときどき通訳のようなことをしていると、「それは英語に訳せないんですよ」というケースがままある。そしてそれらのフレーズは、日本での社会生活の中で欠かせない重要な(というかそのフレーズがもつ意味ではなく、そのフレーズを使うということそのものが)ものが多い。
最近ようやくコンピュータゲームの呪縛から逃れたので、それらの単語をつれつれと書きつづってみることにした。