映画評

五郎の入り口に戻る
日付:2020/9/16
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ:Joker: Folie à Deux(2024/10/14)

今日の一言:レディー・ガガは歌と踊りが上手です

前作と今作で描かれていたのは単に哀れだけど同情できない男でした。

それに対していろいろ意見もあるだろう。個人的にこの結論はいいと思う。しかしこの映画の問題はそこではない。単につまらないのだ。

ではなぜこの映画でやたら歌を歌うのか?単に尺を稼ぐため。歌を除いたらこの映画1時間半で終わるのではなかろうか。かくして登場人物は延々と熱唱する。レディー・ガガはがんばって素人っぽく歌っても隠せない素晴らしいさがあるからいいのだが、フェニックスのカラオケを長々聞かされるのは悪い冗談としか思えない。

それだけではたりず、刑務所の人たちは「それやったら騒ぎ起こるよね」ということを延々とやり続ける。そもそもガガがなぜ特別扱いで、超高倍率の傍聴席に入れるかもわからない。そういう細かいことはどうでもいいのだと思う。

この出来ではRotten tomatoesの低評価も納得。しかし前作のように不届きものを量産し、大統領選後が大荒れになる危険性(それが冗談でないのが今のアメリカだ)を考えれば平和な駄作のほうがいいのだろう。

フォールガイ:The Fall Guy(2024/8/24)

今日の一言:エミリーブラントのカラオケに1点

別名:名優の無駄遣い。ライアン・ゴズリングとエミリーブラントをキャスティングした時点で「あとはスタントマンを活躍させれば」としか考えていなかったのではなかろうか。

いやなスターのスタントマンがゴズリング。彼となぜか恋仲のブラントが出世して監督になる。この二人がなぜ惹かれあっているかは観客にわからないし、作る方も気にしていないのだろう。敵の銃撃から逃げているところでのんびり愛を語るのも、せめてギャグにしてくれれば。

開始三十分くらいで「ああ、これはこういう映画なのだ」と悟りを得る。それからはぼんやりと画面を眺める。エンドロールでBehind the sceneを映したくなるほどスタントには気合を入れたのだろう。スタントシーンとブラントのカラオケには点を出す。あとは忘れた。悪役があーなってこーなって、まあどうでもいいよね。

こうしたダメ映画の常として最後はスッパリと終わらない。カメオ出演をあれこれ頑張ったのはわかるけど、オマケはオマケでダメな映画を救えるわけじゃない。

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注釈