題名:Osaka Bay Blues(7章)

五郎の入り口に戻る

日付:1998/1/10

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7章:C Strikes Back(Cの逆襲):

そこから2次会にむかうことになった。場所はまたもやTにおまかせである。ミナミの町をずっとみんなで歩いていくことになった。

大阪の町に来るのは初めてだが、東京とも名古屋とも違う非常に楽しい雰囲気の町であった。混雑しているが歩いている人達はいろんな連中のあつまりである。しゃれた格好をしている連中からほとんど何も考えていないような格好のやつまでいる。強いて言えば博多に感じが似ている。とても気に入った。

つれつれ歩いていくと道頓堀の上にでた。ここにあるのが名高い「ナンパ橋」である。阪神が優勝したそのときにここから阪神ファンが飛び込んだとかカーネルサンダースを投げ込んだとかいうところである。脇にはけっこう有名なグリコのネオンサインもある。本当にこの橋の上でナンパが行われていたのかどうかは定かではない。2次会のケーキ屋まではおよそ15分程の距離であった。地下鉄で言えば一駅歩いたことになるのだが、その間の風景はけっして私を飽きさせないものであった。

などという大阪観光案内みたいな話はどうでもよろしい。この15分間での状況を再現してみよう。

 

 

だいたいこういった状況である。ここで一次会で沈黙をまもっていたCがいきなり反撃にでた。22歳女といきなりツーショットで二人で先に歩いて段々離れていくのである。後ろをみればKは27歳ねえちゃんと二人でけっこう中良く話している。こういうシチュエーションはDにはつらかったかもしれない

しかしこの際しょうがない。とりあえず私はTと話していた。私は楽しい町であること。彼女がつれてきた女の子が非常に楽しい子ばかりであること。などを話していた。しかしどちらかというとTはうかない表情である。理由は明白。前では22歳女とCはうまくやっている、後ろでは27歳女がKとうまくやている。自分はいったいなんなのよということとである。隣に立っているのは「俺の役目はもう終わったのさ」というエセ悟りをふりまわしているおじさんである。

とにかく前の二人との距離ははっと気がつくとどんどん開いて行く。一時はこのままあの二人は消えてしまうのではないかという懸念さえ生まれたほどである。

とりあえず2次会のケーキ屋についた。さてここでまた席の配置が問題になるのである。

2次会の席順は私がまた適当に決めたというのは嘘である。じつのところまた自分があまることを考えただけで、あとは何も考えていない。

 

ここでもだいたい私はあまる位置にいるのである。ここでTの近くに座る手もある。(つまりKかDの位置である)しかし私はそのオプションを選択しなかった。

基本的に私は合コンは新しい出会いを作る場所、というか単に騒ぐ場所であると思っている。内輪の盛り上がりをするのであれば、わざわざ合コンをやる必要はない。従ってここですでに十分知り合いである私とTが近くにいて話していたのではなんのために合コンをやったのかわからない。というわけで私はTとあえて離れた席に座ったのである。

そしてその結果は予想以上のものとなった。

 

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注釈

博多に感じがにている:博多の町は私がいままでに行った町のなかでは第一級に気にいった町である。札幌はあまり好きではない。名古屋の繁華街もこれにくらべれば今一つである。戻る